2012/01/24

眼窩底骨折(吹き抜け骨折)


今から丁度7ヶ月前、自転車に乗っている時に事故をおこした。

事故前後の記憶が飛び飛びになっているが、丁度良い機会なので事故直後に書いたmixi日記を引用しながら記事にしてみようと思う。


↓以下引用
2011/6/23

僕の人生の中で一番大きい怪我をした日。

今まで何回も落車したし、バイクでこけて救急車で運ばれたりしたけど、実際に骨を折った事は無かったし、全て軽傷で済んでた。

今回は記憶が飛び飛びで、血まみれになって、体が上手く動かない。

覚えているのは、交差点を超えて後ろを振り返って、後続がついて来ない事を確認して減速。

その直後に前を向いたらぶつかった。

ちょwwwwwwおいwwwwwwwwwwwwwって思った瞬間に飛んだのは覚えてる。

次の記憶は鼻から大量に出血して、左目が塞がって開かない状態でうつ伏せになってる所。

次は救急車に乗せられた時

CT

治療

と、意識が完全に飛び飛びだった。

当日、運ばれた病院から事故現場まで徒歩とタクシーで自転車を取りに行って

そこからトボトボと歩いて大通りに出て

また、タクシーを拾って自転車をバラしてタクシーに積んで、アパート近くまで行った。

血まみれのTシャツでフラフラな俺を乗せてくれたタクシーの運転手さんには凄く感謝してる。

次の日に母親が飛んできて、一緒に病院に行って、ようやく状況を把握した。

左眼窩底骨折、鼻骨骨折、左上眼瞼挫滅創、右膝挫滅創で全治1ヶ月

縫われた左眼の上の消毒の際に傷を見た母親が息を飲んだのがわかった。

その時はノホホンとしていたが、CTを見た俺硬直。

鼻ポッキリいってるし、眼窩底が予想以上にキレイに抜け落ちてた。

縫い跡が雑だったのと、右膝を縫って貰えなかったため、その脚で有名な形成外科に駆け込み縫い直して貰った。

最終的に左眼の上は15針ほど。膝は8針ほど縫ったみたい。

正直、数える余裕も聞く余裕も無かった。

縫い直した翌日、キズあとを見せてもらって固まった。

大体7cmくらい切れてた。

ちょうどメガネのレンズと同じくらいの幅切れてた。

フルオーダーの縁なしメガネをしていたのが裏目に出た感じ。

ちなみに、メガネは大破したらしい。

右膝は5mmほどの深さで割れてた。

これ以上広がらないように&動くとくっつかないため、ギブスで固定された。

脚が曲がらないのと、アトピーが酷い左膝の裏を固定されて死にそうだった。

そんなこんなで、単位がヤバいので大学には重い体を引きずって行き、かろうじて出席→爆睡のコンボ

で、1週間たった7/3日に眼の上の抜糸をして貰った。

流石、美容整形の大家に縫って貰っただけあって、ヒキツレなどは無かったものの、ミミズ腫れのようにキズあとが残ってた。

今後は目立たなくなるまでテープを貼るみたい。

まぁ、傷は一生残るので、今までみたいなメガネは苦しいかも。

セルフレームのメガネで安定かな。

右膝のギブスはあまりに歩きにくく、アトピーも痒かったため、頼み込んで外して貰ったものの、今度はテーピングでガチガチに固められた。

でも、テーピングになったことで一週間ぶりに風呂に入ることが出来て、毎日シャワーが浴びれるようになって凄く生活は楽になった。

一応、膝は今度の土曜日に抜糸らしい。

抜糸しても自転車は当分禁止だそうだ。

乗ると膝を曲げて傷口が開くからね…orz

今週の月曜と火曜は大学を休んで、眼窩底骨折の治療の相談のため、自分とこの大学の大学病院に行ってきた。

結果、オペはしない…事になったけど、経過が悪ければオペもあり得るそうです。

鼻は土曜日に又相談してきます。

うちは親父も鼻がひん曲がってるので(空手でやらかしたらしいw)、自分はどーでも良いんですが、母親が結構気にしてますねw

自転車ですが、1ヶ月は禁止。その後、移動レベルなら乗っても良いと言われましたが、今シーズンは競技には出てはいけないと言われました。

左目にずっと眼球の運動障害(上が見えにくい)が残るので、前傾姿勢がキツい自転車競技はかなり苦しそうです。

今シーズン、順調に体が出来ていて、限られた予算ながら最高の機材も用意出来、チームの士気も高く、マネージャー業も軌道に乗った所での事故で本当に悔しいです。

悔やんでも悔やんでも悔やみきれませんが、今回の事故をきっかけに一回、自転車競技から距離を取ってみようと思います。

競技者としてはもちろん、単に自転車乗りというくくりからもちょっと離れてみようと。

(本音:ママンがカンカンに起こってるよっ!!!gkbr)

移動手段として自転車は使いますが、競技車には当分乗らないつもりでいます。

ちょっと今後について頭を冷やして考えるいい機会になったと思います。

ということで

今シーズン終了のお知らせですwwwwwwwwwwwwwwww

↑引用終わり

正直なところ、事故原因はお互いの不注意だと思う。こちらは車道、相手は自転車が横断出来ない横断歩道を自転車で。色々と事故後に現場を調べてみたら、どうやら事故現場の歩道は自転車通行禁止だったように思う。

警察の現場検証では、「この歩道は自転車通行可」との話だったが、その区間の歩道には自転車通行可の標識は無かった。本来なら標識から標識までの間が自転車通行可の区間になるはずだが、その規制は曖昧で、警察官も良く認識していなかったように思う。

この「自転車の曖昧さ」はその後の保険交渉にも縺れ込んだ。

例えば、事故は横断歩道上で起きている。

しかし、この横断歩道は厳密には「自転車が横断出来ない横断歩道」だ。自転車横断帯が無い為、自転車で横断するなら自転車から降りて押して歩かなければならない。

同時に、相手は携帯電話の画面を見ながら運転していたようで、事故後に僕の同行者にハッキリとそれを伝えたようだ。その後の現場検証では相手が否定し、さらに此方側も立証することは困難だったため、その件も論点とする事は出来なかった。ちなみに、警察ではペットボトルを持っていた事になっており、その後、何も持っていなかった事になった。証言が二転三転するという事を目の当たりにした。マジでタヒね。

今回の事故で困ったのは警察の型にハマった現場検証だった。

自転車のスピードは刻一刻と変化する。偶々、ガーミンのEdge500を搭載して走っていたため、リアルタイムの速度ログが手元にあった。そのデータを見せても全く考慮に入れてくれない。挙句の果てには「その数字を信用すると、相手の証言が全く違ってきて、調書書けないんだよね~」とのたまう始末。GPSの速度は絶対であり、それは明らかに参考として使えるにも関わらず、全く相手にして貰えなかった。地点を区切った平均時速で事故を分析してもお互いの証言が一致するはずは無いし、絶対的な数字データって一番重要なんじゃないか?

警察のお役所仕事には本当に絶望した。上っ面は良い事ばかり言いながら、肝心の所はのらりくらり。

お互い救急車で運ばれたが、相手は当初は軽い打撲と言っていた。後から診断書を見たら頚椎捻挫と…。流石にこれには警察も首を捻っていたが、不問。おい、警察仕事しろ。虚偽申告じゃないのか?w

自分は、左眼窩底骨折、鼻骨骨折、左上眼瞼挫滅創、右膝挫滅創。人生初の骨折だった。当初運ばれた大学病院では満足な治療が受けられなかった為、次の日に地元の別の病院で裂傷は再度縫い直して貰った。自転車をやっていれば足の怪我はつきものなので、10針ちょっと縫ったと言われても驚かないが、左瞼上の裂傷は本当にこたえた。横幅にして約3cmくらいの傷なのだが、傷がぐじゃぐじゃだったので20針以上縫ったらしい。鼻骨骨折の修復手術は痛かった。久しぶりに泣いたw。

実は、今回の事故ではヘルメットを被っていなかった事、普通のロードバイクでは無くTTバイクに乗っていた事が完全に裏目に出たようだ。ヘルメットを被っていれば顔面の怪我は無かったか、もっと軽症だったはずだし、TTバイクじゃなかったら又違う結果になっていた(前転して顔から地面に叩きつけられる事は無かった)と後日、自転車屋の知り合いに言われた。

最終的に、10:0で僕が全て悪い事になった。僕が広いT字路に黄色信号で突っ込み、通過する間に相手側の信号が青になり、相手が横断歩道を青信号で渡っていたため、判例タイムズ(笑)を基にすればこういう比率になるそうだ。

正直なところ、何故「自転車が横断出来ない横断歩道を乗車して渡っていた自転車」の過失を問えないのか非常に不思議なのだが、昔から続く自転車関連の法律の曖昧さにこの理由はあるようだ。

今回、相手方の損害分に関しては大学で加入していた保険で全て払ってもらえる事が出来た。

しかし、自分の治療費(10万円以上)と自転車代(納車2ヶ月後の新車だったので、全損扱いにすると90万近く)は全て自腹だ。一瞬の気の緩みで100万円近い損害と一生残る後遺症が手に入ったわけだ。

自転車はその後チェックしたら、R500が潰れる事で衝撃を吸収していたみたいで、ハンドルとホイール以外のパーツは全て大丈夫だった。サドルの傷はご愛嬌だ。

これで自転車が完全に潰れていたら立ち直れない所だったw。

最近、事故成金とかいう話を随所で聞くが、事故はそんなに甘いものじゃない。自転車関係の事故は3回経験しているが、1回は車相手で逃げられ、1回はバイク相手で穏便に終り、1回が今回だった。本当に生死の狭間をさまようし、後遺症が残ってしまうと、その後の生活にも悪影響が出る。自分の後遺症は上が見辛くなったくらいだからまだマシだが、失明していたら…と思うとゾッとする。

ちなみに、後日検察から呼び出しをくらった。ま、多発する自転車事故への対策の一貫だったのだろうが、検察でも非常に大変だった。こちらが加害者として処理されているため、頭ごなしにボロカス言われ、こちらの発言は無視され、「自転車が横断出来ない横断歩道を乗車して渡っていた自転車」の過失は無いのか、それはどうなのか聞いたら激怒する始末。最終的にGPSデータを見せて話をして、警察の人がこちらの証言を全然相手にしてくれなかったという話をしたら解ってくれた素振りを見せたが、非常に胸くそ悪い対応だった。

ハッキリ言って、自転車乗りは自衛するしか無い。ヘルメットを被り、道交法を守り、歩行者や他の車両から距離を取るしか無い。

今回の事故でヘルメットを着用していなかったのは、事故の直前に部屋で街乗り用のヘルメットを間違えて踏んでしまい、割ってしまった事も影響している。

実は、事故後アルバイトを続ける事が出来なくなり、辞めてしまったため、自分の治療費を払うのに精一杯で未だにヘルメットが無い状態で街中を走っている。本音を言えば洒落た街乗り用のヘルメットが欲しいのだが、金が無い。

色々なメーカーの商品を見て回っているが、5000円くらいで洒落た街乗り用のヘルメットが無いのは驚きだった。今やオートバイの半ヘルがホームセンターで4000円くらいで買える時代。ガツンと値段が安い自転車街乗り用のヘルメットを売り出したら、街中のヘルメット着用率も上がるかなぁ?と思ったり。


その後購入したヘルメットの記事

6 件のコメント:

  1. ヘルメット着用の有無はただの言い訳でしょう。競技者としてそれはどうかと思います。

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    1. >>匿名さん
      実は、トレーニングでは無く、ただの買い出しだったんですね。
      それで、ヘルメットを被らないという選択肢を選んだわけです。
      競技者として恥ずべき行為だったのは理解しています。

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  2. 改めて思い出してみるけど、マジで納得いかねぇな~。

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  3. >>ダイさん
    まぁ、色々と初動から悪かったですね。
    仕方が無いです。

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  4. そもそも、本当に競技者なんでしょうか?
    競技をやっている人間にしては自転車を甘く見過ぎです。
    言い訳せず反省すべきです。
    そんなことも分からないなら、もう自転車乗るべきじゃない。

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  5. >>匿名さん
    わははwwwwよくお気づきで。
    僕は競技者としては自転車に関わってませんねぇ…。
    「自転車を甘く見過ぎ」というのは一人一人の価値観の問題でしょう。これが僕の自転車に対するスタンスです。
    自転車に乗るか乗らないかは僕が決める事です。
    貴方に言われるようなことじゃないw

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