2012/02/05

Bianchiの話(その5)

フレームの話のまとめ

こんな感じで、他社のフレームを自社のカラーに塗って使用する事をBianchiはかなり前から大っぴらにやっていました。もちろんどこのメーカーもやっている事なのですが、2003年の例などを見ると、非常に寛容な姿勢が見て取れます。


僕が知らないだけで、他にも他社のフレームをチェレステに塗って使用していたプロは居たでしょう。

こういったある種の寛容さはBianchiという会社の性質を表しているのかもしれません。

そもそも、Bianchiという会社自体は元々は街乗り用の自転車を作るメーカーです。そのブランドイメージの向上のためにレース用の自転車を製作し、それでレースをするというスタンスだったため、こういったことは非常にやりやすかったのではないでしょうか?レースを行う理由が「広告」であれば、チェレステカラーの下の自転車はどこの自転車でも良かったわけです。

大事な事なのでもう一度言うが、Bianchiはレース用の自転車のみを作るメーカーではありませんでした。元々は軽快車を多く手がけるメーカーです。今や、イタリア製のBianchiの代名詞となったReparto Corseはレース用の自転車を製作していた部署で、「レース部門」という意味を持つ特別部門です。

実はこれ、国内のとあるメーカーと非常に似ているんですよね。

ツール・ド・フランスでマイヨ・ジョーヌを獲得した唯一の日本メーカー。レ・マイヨという伝説的なモデルを製作しているPanasonicです。もちろん、Panasonicは自転車専業メーカーでは無いですが、自転車以外の他の事業にも手を出したという点では非常にBianchiと似ていると思います。

Bianchiが過去にオートバイや自動車を生産していた事は今更触れることでは無いと思いますが、初のベベルシャフト型DOHCエンジンを搭載したFleccia Celesteや高性能なホットハッチであるアウトビアンキA112などは有名です。

Bianchiはコルナゴやピナレロ、デ・ローザのようにレース用の自転車のみを製造しているメーカーではありません。レース用の自転車"も"作っている自転車屋です。

巷にBianchiのクロスバイクが溢れていますが、それを見て嘆いてはいけません。ああいった「生活に密接した自転車」を作るメーカーであって、レース用の自転車自体はオマケなんです。

僕は、そういった所も好きでBianchiに乗っていますが、もしかしたらこの事実は許せない人もいるかもしれません。でも、そんな所も含めてBianchiです。愛して行きたいです。

ちなみに、僕がReparto Corseモデルに拘っているのはこの辺りの優越感を味わうことが出来るからです。今や、イタリアの本社工場を経由orパーツのアッセンブルを行われた自転車に付いているステッカーで、フレーム自体がイタリアで生産されている訳ではないですが、Handmade in Italyのステッカーが貼ってあると、あのパンターニの自転車を作った工場でアッセンブルされた俺の自転車…というノスタルジーに浸る事が出来るわけですw。

「あのパンターニの自転車を作った工場」と書いたが、パンターニとディルーカの使ったアルミバイクはBianchiのトレヴィリオ本社工場で溶接から塗装まで行われていたようです。その辺りの話は次の記事で。


話は変わるんですが、バイク好きには「JyaJya」というマンガがオススメです。かなり面白いです。

次回へ続く

2 件のコメント:

  1. ブr(ry

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    1. ゼインさんwwwww言いたい事あるんですねwわかりますwwww

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