2012/02/26

TNI カーボンディープホイール


一昨年くらいから地味~に売られているTNIオリジナルカーボンディープホイール。

ネットで調べてもイマイチ情報が無いのが難点でしょうかw。38mm,50mm,80mmと3種類のハイトを用意していたという、マジトライスポーツさんぱねぇっす。


ご存知の人も居るでしょうが、一時期持っていたホイールです。この"一時期"というのがミソですねw。

持っていた時に撮った写真は殆ど無いのですが、一応2005 Bianchi 1885 Alu Hydro Veloceに装着した写真があります。

このモノクロ感…僕はたまらなく好きなのですが、嫌いな人も居るようでw。

まずは自分が持っていた38mmを見て、触って、使って感じたインプレッションを書いていきましょう。

見た感じ、これは中国にある某OEMメーカー製かな?と。BOMAと同じだとかいう情報もありますが、多分使っているカーボンの質やレイヤー数(何枚のカーボンをどういった組み合わせと方向で重ねているか)が違うかな?多分、FSAとかFFWDのリムと同じ金型…かな?とか、色々と推測することは出来ますが、実際の所は解りません。使っているカーボンも、多分東レのT400とかかなぁ?と思いますが、わからん。とりあえず謎なカーボンリムですw。

重量はそこそこ軽いですね。何を基準に"軽い"と言うか…は大きな問題ですが、カーボンディープの王道であるBORA ONEと比べても良い勝負になります。リム重量は400g前後(38mmで350g前後、50mmで400g前後,さしこへさんThanks!)で、高価な高弾性のカーボンを使用しないリムとしては標準的な重量でしょう。

スポークは普通のバテッドスポーク(多分2.0-1.8-2.0)。変態目線で見るとこれが難点でしょうか?一気にCxRayを驕って決戦用のホイールに仕立てるか、2.0のプレーンスポークで構造剛性を出すかして欲しかった所。これはあくまでも変態の意見なので鵜呑みにしないで下さいね。一応補足しておくと、重量と剛性とコストダウンを天秤にかけると自ずとこのスポークを使用するしか無かった背景が見えてきますw。

ハブは最高ですね。TNIのオリジナルハブはNOVATECのOEMです。ノバテックと言えば非常にクオリティの高いハブを安く売るメーカー。僕も手組カーボンホイールで採用していたりします。この手組みカーボンホイールの記事も後日書かないといけませんねw。使わずに手放しましたけど(;^ω^)

乗った感触も非常に良かったです。フルクラムレーシングスピードを所有している友人からも「これ普通に良いじゃんw」と言ってもらえました(ドヤッ

総合的に見ると、非常にオススメ出来るホイールです。普通にカッコイイしw

僕の一押しはやはり38mmです。50mmハイトも良いのですが、アマチュアにはそこまでは不要だと思っています。例えば、良く売れているBORA ONEなどはそのリムハイトから生み出される空力性能を享受しようと思うと40km/h以上の速度でコンスタントに走らないといけません。それなら、多少空力性能が悪くなろうと、リムハイトの低い軽いリムを使用するメリットのほうが大きいはずです。この辺りの理論はNRSのハシモトさんと共通しています。

もちろん、TTや一人で走る事が多いライダーやパワーのあるライダーには50mmや80mmもオススメ出来ます。その辺りは見た目と重量と使い方といったファクターにどこで折り合いを付けていくか…というところ。身長、体重、パワー、使い方、バイクetcといったファクターから考えると楽しいですね。泥沼にハマるだけな気もしますがwww。

あと、僕がこのホイールをオススメするのにはもう一つ理由があります。

それは"値段"

例えば、ENVEやZIPPを使うとします。レースでコケる(落車)、グレーチングにハマる、車に引っ掛けられるなど、どちらかのリムが破損した場合、リム、スポーク代、組み直し工賃などで確実に10万コースです。有名メーカー品は何処も同じくらいの値段がかかってしまうでしょう。しかし、TNIなら5万以内で修理出来るはずです。更に、修理用のリムはトライスポーツに沢山ある(らしい)ので、週末のレースで壊れても次の週末までに修理を間に合わせる事も可能なはずです。

常日頃言っているのですが、レースで使う自転車は割り切るべきです。「壊れてもすぐに同じパーツが手に入る」「補修パーツの値段が現実的」「変に愛着を持たない」こういった要素を持った自転車でないと、頭の中に「ここが壊れたら何万円」だとか、「フレーム折れたら、マジで泣く」とかあったら踏めません。

僕は自他ともに認めるBianchiマニア、Bianchiヲタクですが、自分のBianchiで集団や最後のスプリントには参加出来ません。1885なら「これは最後のイタリア溶接モデル。もう手に入らない…。」、CentoStradeなら「これは日本に一台しか無い2010モデル。」とか考えてしまい、一歩引いてしまいます。脚質的にはスプリンター、単独で65km/h前後まで持っていくことも可能ですが、レースの集団の中だったら無理ですw。自転車が壊れるのが怖い。

しかし、これがTNIのアルミフレーム(Mk2)にDura Ace+TNIカーボンディープなら何も考えずに突っ込んで行けます。「落車?怪我なら病院に行けば治るし~フレーム壊したってそんな高く無いし、デュラは壊れんし~ホイールも何とかなるっしょwwww。」で終わりです。壊したって、その月のバイト代をつぎ込めば何とかなります。

こういった理由でTNIのカーボンディープ、オススメです。一応、TNIロゴはステッカーだったので剥がせますし、ショップに頼めば違うスポークで組んでくれるはずです。

最近だとeBayで中国製のカーボンリムが一本1万円くらいで売っていますが、品質の解らない謎なものに手を出すなら、一応解っているTNIのほうが良いように思います。(中華カーボンMTBに乗っているお前が言うなw

え?僕が手放した理由???

……
………

皆にバカにされたからだよっ!!!・゜・(つД`)・゜・

ルンルンで買った直後に知り合いから「えっ?TNI?ププッwうはwwwwTNIwwwTwwwNwwwIwww」って言われてマジで凹みましたw。

しかも、これ買った直後にCentoStradeを見つけて、その改造費が必要だったというお財布事情も…。

このくらいの10万前後の価格のホイールでは、PAXのオリジナルホイールも良いかなぁ…と思っています。アルミもカーボンもあるようで、そのうち試乗させてもらって検討しようかと…w。TNIより高いカーボンを使い、その積層にも拘った特注リムを使用しているということで、明らかに良い物になっています。耐久性はシクロクロスでも使用出来ることから折り紙つき。TNIと比べると多少高価ですが、その価格差に見合った性能は手に入ると思っています。何よりも、TNIの完組みよりもサポート体制がしっかりしているのがありがたい所です。最初からリムが壊れた場合の組み換え価格を公開していたり、レーサーには非常に嬉しいサポート体制が用意されています。

後日、別記事で触れようと思いますが、個人的には数万円の差であれば剛性やブレーキ性能、ブレーキ時の耐久性を考えて、高くても良い物を使いたいと思っています。ホイールが壊れてフレームが逝ったら洒落にならないですからね…。

2 件のコメント:

  1. どうもこんばんは。
    私は38mmのリム単体を一本購入して、リアホイールとして使ってます。重量はトライのサイトに書かれている通り、336gでした。
    組んでみるとかなり精度が良かったです。縦触れはまったく出ません。横触れを普通にとった時点でスポークのテンションはピタッと均一になり感動しました。しかもインターナルニップルなのでまずニップルつぶすことはありません。リムの重量バランスも偏ってません。
    実際に走ると当然にいいですw普通に軽いし、深さがあるので軟いなんてこともない。そうゆうシンプルな魅力です。
    あ、ちなみにフロントはアルミなので前後使うとどうかは知りません。リムはアラヤエアロ4です。
    私は練習とレースでは同じ機材を使うべきだと思っているので、こいつは最高ですね!!

    検索で引っかかってくる人々にこいつの素晴らしさを伝えるべくコメントさせてもらいました。

    TNIのステッカーはバイクの左側に一枚残しているのみですww

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    1. さしこへさんどうもです。

      あ、重量の捕捉ありがとうございます。やはり38mmは優秀ですねw。
      というか、やっぱTNI(ギガンテックス)はんぱない…。今頃手放したのを後悔してます(;^ω^)
      もう一回買って、NOVATECの軽量ハブとCx-Rayで組みたいなぁ…と思ったり…。

      TNIのステッカーは…やっぱ剥がしますよねw

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