2012/08/11

BRZ、86試乗メモ

ここ最近の僕の呟きを見てくれている人はご存知かもしれませんが、僕は自転車だけで無く、車もかなり好きです。

今は家にある車を勝手に乗り回しているだけなので、あまり偉そうな事は言えませんが、以前はレーシングカートなどというものにも乗っていた時期があります。

で、どうでも良い話はこれくらいにしておいて、乗ってきたBRZと86の試乗で感じた事を思いつくままに書いていきましょう。



まず、スバルでBRZのR(ミドルグレード)にスポーツインテリアパッケージと17インチパフォーマンスパッケージを組んだAT車に乗りました。

乗って最初に驚いたのは質感の高さ。あまり色々な車に乗ったことが無いので解りませんが、”安っぽく見えない”内装でした。決して高級では無いのですが、飽きないだろうなぁ…という感じ。個人的には結構好きなタイプです。

動かすと足の良さ、ATの反応速度の速さに驚きます。通常、17インチで扁平率45のタイヤを履くと多少はバタつくものですが、気になるようなバタつき(不安定さ)は感じられません。例えるのであれば、ポルシェのようなアシの動きです。ベンツほどダルでは無く、BMWほどシビアでも無い、欧州車っぽいアシの動きに驚きました。高速走ったら良いだろうなぁ…という感じのセッティング。
ATはトルコンということで全く期待していなかったのですが、”ぶっちゃけ、どうやっても人間のシフト操作より速い”です。エンジンブレーキやシビアなシフトチェンジを要求するサーキット走行ではMTのほうが良いかもしれませんが、公道で乗るのであればATで十分…いや、ATのほうが速いと感じました。トルコンの容量が解らないので何とも言えませんが、ライトチューン程度であればATでもいけると思います。

速さ自体は大したこと無いのですが、とにかく乗っていて楽しく、乗りやすい(見切りが凄く良い)車です。音の演出、シフトダウンの時のブリッピングなど走る気になる演出が憎いですw。そのうち、パワーを上げたマイナーチェンジがされるだろうなぁ…と思っていますが、実際はどうなんでしょうね?。STI仕様は400万前後になると予想されますが、そちらも気になるところですw。

が、難点が1点。

ドイツ車と比べると、ステアリングインフォメーションに乏しいような気がします。これは個人的には結構気になるポイントで、低速で路面の状況があまりステアリングから伝わってこないというのは怖いポイントだったりします。タイヤノイズから判断するしかないのはインフォメーションが少なすぎるとも言えます。

自分が買うなら、ミドルグレードのRにスポーツインテリアパッケージと17インチパフォーマンスパッケージを組むかなぁ…と思います。
最上級グレードのSにはフォグランプとフルオートエアコン、6スピーカー、インテリアの小物類が付属しますが、フォグランプは必須だと思うものの、キーレスエントリーやプッシュスタートなどの要らない装備が多く、それによって増加する20kgの重量増が嫌だなぁ…と。エアコンも真夏と真冬以外は殆ど使わない為、Rにフォグを入れたら理想の1台になりそうです。


そして、86はエリア86というコンセプトストア的なお店に行ったので、MTにも乗ることが出来ました。

まずはATのGT-Limitedから。BRZにオプションで設定されているエアロパッケージが最初から組んである、”いわゆる全部入りモデル”でした。

乗り込んで、キーレスエントリーやプッシュスタートに不満を感じながら目線を上げると、そこには悪趣味なインパネが(;^ω^)トヨタのTマークをエッチングしたそうですが、ガチでダサいorz。トヨタの考える高級って…と萎えました。個人的にはBRZの内装の方が好きです。

走りだしてすぐに気がつくのはサスの硬さ。BRZと同じタイヤを履き、基本的には同じモノコック。でも、全く違うサスセッティングです。フロントサスは意外と柔らかく、リアがガチガチに締め上げられている印象。ちょっと前に乗せてもらったシビックのTypeRを思い出す挙動でした。典型的なジャパニーズスポーツカーというか、レーシングカーっぽい車を公道に間違えてもってきちゃったというか…。間違っても高速を走りたいとは思わない車です。これで高速を走ったら疲れます。

その他はBRZと殆ど一緒ですね。


次にMTのG(エントリーグレード)に乗りました。

2000kmくらいしか乗っていない試乗車なのでMTの馴染みが出ておらず、操作が硬い印象を受けましたが、やはりMTはゼロ発進が良いです。回転数を上げてクラッチを繋ぐとATでは味わえない加速が体験出来ます。

アシはGT-Limitedと同じらしいですが、タイヤがインチダウンされており、挙動がBRZに近い(でも、まだちょっとリアが不安定)感じになり、好感が持てる乗り味でした。僕が86を買うなら絶対に16インチにします。


総評として、買うならBRZのRにスポーツインテリアパッケージと17インチパフォーマンスパッケージを組み、ATで。あれだけレスポンスが良いATが8万弱で付いてくると考えると驚異的だと思います。

ですが、買うことは無い…と思います。

それは、価格。

値引きが無いのは置いておいて、単純に高すぎます。確かに質感や走りの性能を考えると妥当なのかもしれませんが、下取り価格がほぼ無いに等しいスポーツカー(しかも国産)に300万…。極論ですが、この値段出すなら他にも魅力的な車が沢山存在します。ミニクーパーSやポロGTI、アウディA1、フィアット500アバルト、グランデ・プントアバルトなど、”マジで速い”ホットハッチがゴロゴロあります。しかも、ミニやポロなら下取りもBRZや86より高くなるでしょう。ちなみに、探せば同じくらいの価格帯で中古のポルシェケイマンも買えます。

流石に、自動車は安い買い物では無いので、そういった金銭的な側面を第一に考えてしまいます。

この車、トヨタは若者のクルマ離れを防ぐ為に作ったと言っているようですが、断言します。若者に買えないクルマを売って貰っても、僕たちは何も興味を持つことは出来ません。

今現在、普通以上の水準にある大学で学生生活を送っていますが、いつも一緒に居る友達に「BRZと86乗ってきたわ」と言っても、皆一様に「すげ〜!どうだった?」と興味を示すものの、値段の話になると「無理wwww。高すぎwwwww。」と言って話が打ち切られてしまいます。

個人的にリサーチしてみたのですが、今の大学生が何とか捻出出来る金額は100万。親の援助があって150万…といったところが(リッチな)平均かなぁ…と思っています。クルマを購入する際には車両本体価格の1割ほどの諸経費と年間20万前後の保険料や税金などもかかってきますから、この辺りが限界です。親を説き伏せ、親と共有という形で買ってもらうにしても、200万が限度でしょう。そう考えると、トヨタのやっていることは何処かチグハグにさえ見えます。

中途半端な価格で中途半端な性能のクルマを出して批判されるよりは、妥協する点を少なくして、批判を最小限に抑えたクルマを売ることのほうがメリットが大きいのは理解します。が、もうちょっと大企業の力を生かして、若者のことを考えたクルマを売って欲しいと強く願います。

”踊る大捜査線”という映画に、「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きているんだ!」というセリフがあります。「若者は大人が会議室でイメージするものではない!現場にリサーチにこい!」と言いたくなりますね(-_-;)

2 件のコメント:

  1. 自分が買うなら、BRZのRでメーカーオプションは全部つけます。^^
    プッシュスタート、オートエアコンはいらないですね。MTもすばらしいですけど、苦手なのでAT車になると思います。

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  2.  宮崎県在住の22歳の男です(^^)
     自分が買うなら、BRZのRにします。オートエアコンやプッシュスタートは不要なので(汗)
     メーカーオプションは全部つけちゃいます。MTは苦手なので、ATかなー^^

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