2012/09/15

2010 Bianchi CentoStrade Veloce

現在のメインバイク。
高級パーツを使用するのでは無く、変態パーツを使用する…のがコンセプトです。

備忘録がてら、このCentoStrade(100Strade)というバイクの生い立ちから書いていきましょう。Centoは100を意味し、Stradeは道を意味しています。つまり、100の道を走破するバイク…(う~んわからんw)。チェントストラーダ/ストラーデなどなど色々な呼ばれ方をしているようです。僕は面倒なのでCSと呼んでいます。

D2 Chrono Carbon

このフレームの原型は2006年から生産されていたTTバイク、D2 Chrono Carbonというモデルにあります。カーボン製のウネウネとした独特の形状は好き嫌いの別れるところですが、現在もカルト的な人気を誇る迷モデルです。このTTバイクのダウンチューブを流用し、2007年から2009年にかけてC2Cカテゴリー(Coast to Coast:アメリカ大陸の西海岸から東海岸までという意味を持つ長距離用コンフォートロードカテゴリー)で928 Carbonとして売られていたモデルが名前を変えたのがCentoStradeです。エアロロードのハシリ…と言っても良いのではないかな?と個人的には考えていますw。

初年度の2007年は通常のカーボンのみを使用したフレーム/フォークだったのですが、2008年からはK-VID(Kevlar Viblation Insulating Device)と呼ばれるケブラー繊維を採用することで振動吸収性を向上させています。こういった異素材をカーボンに編みこんで使用するのはフランスのTIME社が有名ですが、TIMEはケブラーよりも機械的強度が高く、経時的な劣化の少ないベクトランという素材を使用しています。(どうやら、ケブラーよりベクトランのほうが高くて良い素材らしいですね…。)Bianchiはパンターニ時代のEV2などではTIMEフォークを使用していたのですが、こういった所に技術的な繋がり(アイディアのやりとりを含めて)があったのかな?と邪推しています。

2007年当時、このフレーム/フォークは20万弱のプライスが付いていたわけですが、CentoStradeとして2010年に再販されてから(日本では2011年の限定モデルとして)は20万弱で完成車として購入出来てしまいます。この辺り、Infinitoの完成車がフレーム/フォークに4万円足せば105コンポで買えてしまう事を考えると、技術進化/金型の減価償却の為に値段が落ちたんだろうなぁ…と言って良いでしょう。2007年モデルに乗った事が無い為解りませんが、カーボンのグレードや細かいプライ数に変更はありそうですね。

ちなみに、こう書いてはいますがCentoStradeのフォークはアルミコラムのFL5というモデルで、最下位モデルのVia Nironeと同等のものとなっています。フォーク単体で500g前後とかなり重量級なので、このバイクを軽くするときには最初に変えたい部分ですね。

さて、そんなCentoStradeですが、僕のモデルは日本に正規輸入された2011年の限定モデルでは無く、2010年モデルとなっています。僕のはCampagnolo Veloce組のRepartoCorseモデルなので全然違うものです(苦笑)。

何がどう違うんだ?と言われると非常に説明が難しいのですが、RepartoCorseモデルとはイタリアのトレヴィリオに存在するBianchi本社工場を通っているモデルになります。この”通っている”というのがミソで、現在Bianchiの殆どのモデルは台湾で生産されており、台湾の工場で組み立てられたものが世界中に発送されていっています。RepartoCorseモデルは台湾で作られたフレームを一度イタリアに送り、イタリアでイタリア製のパーツを用いて組み立てた後、各国の代理店に発送しています。単にイタリアの工場を経由しているか否か…だけが違うわけですが、Bianchiマニアとしてはレパルトコルサモデルのほうが”より本物っぽい”と感じることが可能ですw。RepartoCorseモデルに関しては塗装のみイタリアでやっている…という噂もありますが、本当のところはよく解りません。先に紹介している2005年式の1885は溶接から塗装まで全てイタリアで、後日紹介する2010年モデルのD2 Chronoは塗装のみイタリアで行われていると聞いています。製造コストの半分以上がイタリア由来でないとRepartoCorseモデルのHandmade in Italyステッカーを貼ることは出来ませんから、多分塗装をイタリアで行なっているのでしょう。



と、話が大きく脱線しましたが、僕のCentoStradeは多分、日本で唯一の並行輸入品となります。日本に2011年に限定モデルとして入ってきた100Stradeはシマノのティアグラ組の台湾モデルですからね…。「別物ですっ!」と言いたいですが自重しておきましょうw。

海外通販を非難する記事を書いておきながら、BoardmanやこのBianchiを並行輸入しているわけですが、この100Stradeも酷い状況で届きましたw。バーテープの上にエルゴレバーが載っていたり、左側のネジが全て舐めていたり…素人以下の技術レベルで組み立てられた状態で届きました。しかも、サドルは明らかに経年劣化によって変色しており、シートポストやフレームにも多数の傷が…。かなり安かったので文句は言えないですが、どういうクオリティだよ…とツッコミを入れたくなる状況でした。


恐ろしいことに、通常なら付属してくるはずのRepartoCorseモデル専用の説明書や説明ビデオ、保証書といったものが一切付属せず、色々と邪推してしまいます…。

参考までに、左が1885に付属した説明書や保証書、右がD2に付属した説明書や保証書です。

で、さらに話が脱線していますが、話を戻してこのバイクのパーツチョイスなどを見て行きましょう。使用している細かいパーツはHPを見て頂くとして、特筆すべき部分はフォークでしょうか?通常、ベンドフォークが入っているところに高剛性で有名な3TのFUNDA PROを入れています。これにより、アンダーステア傾向が強く、グランツーリスモ的な性格を持ったバイクから、フロント荷重だとオーバーステア傾向が強く、リア加重だとアンダーステア傾向が強いという意味不明な性格を手に入れてしまいました。ま、つまりはメーカーの意図しているバランスを崩してしまったわけですw。ノーマル至上主義の自分としては非常に珍しいチューニングをしてしまったのですが、これはこれで変なバイクになった…と楽しんでいます。とても万人向けとは言えませんが、結構面白いと思います。


他にはハンドル周りは旧ITMで固めていたり、サドルがフルカーボンだったり、フィジークのシートポストにBianchiのロゴを貼りこんであったり、ボトルケージはあえてカーボンでは無かったりと、色々と拘りポイントがあったりします。アルマイトパーツなど、まだまだ煮詰めていきたいな~と思うところは幾つかあるのですが、又気が向いたら手を入れて行こうかと。

ホイールは当初、2009年式の銀ZONDAを入れていたのですが、明らかにフレームとホイールのマッチングがよろしく無く、最近は2005年式のVENTOを入れています。MAVICやフルクラムなど、もっと硬いホイールのほうがフレームとの相性は良さそうです。

色々とネタ要素満載のバイクではありますが、それなりに考えて組み上げたバイクですw。でも、ある意味ショーモデル的な馬鹿さ加減を持つアホバイクですねw。


このバイクの写真はFlickrにアップしています。良ければ見ていって下さい。詳しいパーツ構成はコチラのページにあります。

2 件のコメント:

  1. 100の道を走破しようが全ての道はシャンゼリゼに通じているのdです(スピッ

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    1. wtknさん。
      晶ちゃんからメールあったよ!!!

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