2014/01/10

ペダル比較考察(Q-ファクター編)

Q-ファクターとは、左右クランクの横幅を意味する単語として、ブリジストンサイクルのグラント・ピーターセンが使い始めた単語のようです。元々はトレッド(横幅)という言い方をしていたようですが、タイヤのトレッドと混同するためQ-ファクターという呼び方を定着させたようです。

つまり、ペダルが装着された場合の左右幅はトレッドという表記を使うのが正しいとも言えます。

ペダルのペダル取り付け面〜ペダル中心部の距離をQ-ファクターと呼ぶのは間違っているとも言えるかもしれません。統一された呼び名が無いので、ここではサイクルスポーツ:今が換えどき!ロードペダル最前線に合わせてペダルのQ-ファクターと表記することにします。



この記事の前にペダルスタックハイトに関しても書いているので、先にそちらの記事に目を通して頂くと解りやすいかもしれません。



Road Racing Bicycle's Pedal Q-Factor List

Thanks to SPEEDPLAY and CycleSports.jp

で、Qファクターを考えていくわけですが、正直よく解らないです。個人的には骨盤の広さによって最適なQファクターなんて変化するでしょ?と思うのですが、イギリスのデータによると狭ければ狭いほうが…とされていたり、最近はペダル軸にワッシャーを噛ませてQファクターを拡張することがトレンド?になっていたり、選手も迷走しているように思います。

とはいえ、一つだけ明らかであり、絶対に正しいと言い切れる考え方があります。それは、”狭いQ-ファクターを広くする手法は数多くあれど、広いQ-ファクターを狭めるのには物理的な限界が存在する"ということです。つまり、狭いQファクターを正義とする考え方は調整幅を広く取る事が出来る。という意味となるのかもしれません。狭さでは無く調整幅がこの議論の本質なのでしょう。

と、ペダルのQ-ファクターについて語ってきましたが、実際はクリートを装着しての話になってくるので話はより複雑になります。クリートそのものを左右へ多少動かすことが出来るので、それを考える必要があります。
靴に穴を開け直せば!などという極論があるのも知っていますが、流石にそういったトコロまで行くと話が意味不明になるので、あくまでもクリートの調整幅という見方に限定する必要があるように思います。


更に、最近はペダル軸に噛ませるワッシャーの登場や数種類のスピンドル長が用意されるなど、更に複雑になってきています。泣きたいレベルです。データ纏めながら号泣してます。

号泣してても記事にならないので、シマノの表示方式に合わせて書いていきましょう。

各社のクリート調整幅は以下の通りです。

スピードプレイ:7.3mm(±3.65mm)
タイム:2.5mm(±1.25mm)
ルック:4.5mm(±2.25mm)
シマノ:4mm(±2mm)

とりあえずデータを纏めました。
*古いクリートの調整幅のデータが見つからなかったので、クリート込のデータは最近のペダルだけになります。(探す気力が無かった)
*最近のTIMEペダルのデータを探す気力が無かったので載ってません。ソースがあれば教えてください。頑張ります。

スピードプレイ

TIME

LOOK

SHIMANO


こんな感じになります。

SPEEDPLAY:46.35〜56.65mm
TIME iClick:51.25〜53.75mm
LOOK KEO:50.75〜57.25mm
SHIMANO SPD-SL:50〜58mm



スピードプレイの調整幅の大きさが目立つ反面、膝に優しいと評判のTIMEの調整幅が一番小さいんですね。膝への負担とペダルQ-ファクターに関係が無さそうな臭いがプンプンします。(最終的には適切なクリート調整だよね…)

という感じで纏めてみましたが、色々と不完全燃焼なトコロもあるので又気分が向いたら書き加えるか新しくアップすると思います。

その後、チマチマと表を弄り、スタックハイトとQ-ファクターの分散図を描いてみました。本当に描いただけなのでアレですが興味があればどうぞ

2 件のコメント:

  1. シマノの青クリート(確かフロート2度)が抜けてますね(どうでもいい

    返信削除
    返信
    1. ご指摘ありがとうございます。修正しました。

      削除