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2012/02/23

シマノのロードコンポの違い


最近は沢山ありますよねぇ…。

電デュラ、電アル、紐デュラ、紐アルと、ついていけなくなってきている人も出てくるんじゃないでしょうか?w

今回はそんなShimanoのロードコンポーネントの話をしていきましょう。


一応、先に断っておきますが、僕はシマノのロードコンポに関しては殆ど所有経験がありません。というかフルセットで持ってるモノはありません。一応、部品だけ見ると7900系のデュラエース、6700系と6600系アルテグラ、5600系105は持っている(た)ことになります。

あれ?自称カンパユーザーなんですが、シマノのほうがカンパニョーロより沢山使ってる(;^ω^)

カンパとか、2005年のVeloceと2010年のVeloceしか持ってませんからねぇorz


電動を除けば、シマノのロードコンポは上から

DuraAce(デュラエース)

Ultegra(アルテグラ)

105(ひとまるご)

Tiagra(ティアグラ)

Sora(ソラ)

2300→クラリス(っていう新しいコンポが出来たそうですね

となっています。

注):藤原ヱンヂニアリングでは105を「いちまるご」と読むことはありません。「ひとまるご」です。時たま、トチ狂った何処かのアホが「ティガー」だとか、「アルテイシア」だとかいう幻のプロ供給機材の話をしていますが、あいつは何を考えているのか理解に苦しみます。真のプロ供給機材は2300(ふたさんまるまる)のトリプル(み!と呼びます)に決まっています。「ふたさんまるまる!み!」、これテストに出ます。「み!」は搾り出すように発音するのが特色です。まったく、これだから初心者は困るんですよ。

冗談はさておき、友人所有のバイクを合わせると、全てのグレードの直近2世代を操作及び整備していますが、巷で良く言われている「デュラもアルテも変わらん」とか、「105以上が良い」というのがアテにならないのが良く解りましたw。

まず、現行のシマノのロードコンポは以下のようなグルーピングが出来ます。

DuraAce
----------
Ultegra

105
----------
Tiagra
----------
Sora

2300/クラリス

触った事がある人は解ると思います。

Soraと2300系(クラリス含む)はエントリーグレードなので、あまり宜しくないのは周知の事実。3000kmも使えばヘロヘロになってしまいます。変速段数が少ないので、チェーンの耐久性が高い…と思いきや、チェーンのグレードが低い為、バッチリ劣化していきます(;´∀`)

Tiagraから105、105からUltegraは正常進化しています。本当にちょっとずつ良くなって行っている感じ。現行のTiagraに関しては105やUltegraとはちょっと違う路線になっているので同じ土俵では議論出来ませんが、使った感じは良く似ています。

で、UltegraからDuraAceなんですが、実際に使ってみたら恐ろしいほどの差がありました。まず、フィーリングというかタッチが別物です。2300~Ultegraまではヌルヌル動くのに対し、DuraAceはバシッと動きます。実は、Ultegraを使用していた時に「あれ?カンパとそんな変わらんぞ?シマノのスイッチのような変速性能って何?この程度?」と思っていたのですが、DuraAceを使って解りました。シマノはDi2の導入前から"スイッチ"のような変速機構を求めていたと聞いていますが、ワイヤー引きなのにスイッチみたいです。一瞬、「違うメーカーのコンポなのか?」と勘違いしたレベル。

この理由ですが、やはり"ベアリングの個数"と"素材""加工"の違いなんでしょう。

「違うメーカーのコンポなのか?」と書きましたが、厳密には合っています。DuraAceは日本国内で生産されており、Ultegra以下のグレードはマレーシアで生産されているはずです。

ベアリングの個数に関してはメーカーのスペアパーツマニュアルにあるスケルトン図を見て下さい。下位グレードほどプラブッシュの数が多いはずです。下位グレードの耐久性が低いのはこれが原因です。

素材や加工は専門では無いので詳しい事は解りませんが、明らかにDuraAceの部品は硬さが異常です。一番解りやすいのはFDとRD。下位グレードのFDは指2本で簡単に潰せる(新品の105潰したorz)のに対し、DuraAceは撓みすらしません。RDも同じ。プレートを捻ると下位グレードのディレーラーは簡単に歪みますが、DuraAceではリプレーサブルエンドが歪みます。


Campagnoloに関しては後日記事を書くつもりでいますが、カンパは良くも悪くもカンパです。2010年までに限って言えば、全グレードである程度の設計を共通しているためここまでの違いはありません。というか、ブラインドテストしても殆ど解りませんw。


「デュラもアルテも変わらん」というのはウソです。明確な差があります。DuraAceの殆どのパーツはUltegraの倍の値段がしますが、これだけの性能差があれば納得です。

「105以上が良い」というのは、Tiagraが10速になった今ではちょっと違うような…。確かに耐久性を考えると明らかに105のほうが上ですが、「ん~難しいなぁ…」というのが率直な意見。見た目が大きく違うので、見た目で選ぶしか無いかな?とw。STIなんてTiagraのほうが105より高いという逆転現象が起きてますからね…。個人的には「お財布と相談してくれ」としか言えません。確かに上のグレードのほうが耐久性も高いし、性能も良いですが、そこまでの差は無いかな?と。僕ならTiagraにして、浮いたお金をホイールに回すという選択肢を選びますw。Tiagraが壊れたら一気にデュラに載せ替えますかね…。

自分がDuraAceを使うようになってから思ったのは、「DuraAceは性能を考えれば安い」ということ。各所から叩かれそうですが、この理由を書いていきましょう。

・カンパのスーレコやレコードといった他のプロ使用機材と比べると安い

・耐久性が異常

・変速性能も異常

・タッチも良好

・STIが小さい

・リセールが良い

・DuraAceの開発予算は青天井。

この最後の"開発予算が青天井"って一番評価すべきだと思うんです。DuraAceはプロが勝つ為に全てのレアケースを潰し、長い年月と信じられないくらいの予算を注ぎ込んだコンポーネントです。一方、アルテグラは"コストダウン"や"デュラエースの為の布石"として開発されています。"最初から最高の物を目指して開発された"デュラエースと、"既にある物を超えないよう"に作られたアルテグラの差は非常に大きいと感じます。

車に例えるなら、デュラエースはメルセデスのSクラスであり、トヨタのセルシオです。

この差は本当に大きいです。

こういった理由で、自分は現行の電動アルテグラは買うのを辞めました。TTバイクの組み換えを考えた時に紐デュラか電アルかで迷ったのですが、電アルが発表された段階で紐デュラにすることを即断しました。PAX Cycleのキクちゃんにずっと電アルの情報を貰っていた(もし買うなら初期ロットが欲しかったw)のですが、7970と6770でケーブルが違って互換性が無いというのが解った時、電アルを買う気が無くなったのです。

今から考えると、7970は電動コンポを世の中に見直してもらう為の布石であり、絶対にトラブルが出てはいけない、性能も圧倒的でないといけないという厳しい制約がありました。だから過剰とも思える4軸ケーブルやコネクター、さらには意外と保守的な設計が為されていたのでしょう。

6770は明らかに"次期電動デュラエースの為の布石"です。"新しいケーブルやシステムのテスト"を兼ねています。更に、"値段を安くする事で電動コンポが売れるか"、"バッテリーのコストダウンと容量はどこまで許され、どこまで求められているのか"ということを探る為に売り出されています。

僕は、次の電動デュラエースはこうなると考えています。

・油圧式ブレーキへの対応

・Ui2のシステムをベースに軽量化+高性能化

・パソコンにつないでの手軽なチューニング

つまりは、7970と6770のイイトコ取りになるだろう…と。

バッテリーに関しては、より小型で軽量化された、航続距離の短いものが別にラインナップされるかもしれませんね。


後半は今更感のある記事ですが、2012年はCampagnoloのEPS、New SRAM REDも発売され、自転車業界が大きく動く年です。自分が自転車を始めてから既に12年が経過しており、その間何回も新しいコンポが出てきました。どれが良いとか悪いとかいう話が毎回繰り返されますが、長い目で見ると、そんな大きな違いはありませんw。発表から1年もすればこなれてきます。慌てて飛びつくのも楽しいですが、状況を傍観しているのも正解だと思ったりw。特にMTBでは新技術が出ると、皆が飛びついてから離れるパターンが繰り返されているので、慣れてしまいましたw。

とりあえず僕は、新しいDuraAceが出たら7970を買おうかなぁ?やっぱ7900で十分かなぁ?と事あるごとに悩んでいますw。

自転車ってこうやって悩んでいる時が一番楽しいんですよねw

12 件のコメント:

  1. ぜんはんがひどいきじですね() とてもひどい()

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    1. カ○テさんはじめまして。ひどいですか?そうかな?ひどいかな?(・∀・)ニヤニヤ

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  2. アルテと105を同じくくりにしてる時点で全然分かってない。

    アルテ、DURAと105以下はブレーキのレバー比が違うのに。

    後は耐久性は別にして(一般人レベルの力なら)アルテでDURAの変速性能なら十分出せる。組みつけと調整にかかる時間が違うくらい。 あとはワイヤーの交換も必須。
    ちなみにNOKONは×
    でも性能の維持は無理。 所詮ベアリングやらスプリングやら違うから。日々のオイルアップが必須

    DURAのブレーキはすぐに悪くなるからだめ。

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    1. ほうほう。レバー比の話か…。確かにアルテと105の違いは解るんだけど、自分がアルテからデュラに変えていった時の衝撃に比べると、その差は微々たる物だと感じたんだよねぇ…。更に、色々と弄った時に感じた"設計の方向性"を考えるとアルテと105は同じくくりにしたほうが俺の感性には合ってるなぁと(;・∀・)

      でも、乗る距離や弄る量が桁違いの君が言うなら、明らかに正しいと思う。

      アルテグラの"日々のオイルアップが必要"ってのは凄く良く解るよ。何年も下級グレードのコンポを使い続けてきた僕としては如何に下級グレードのコンポの性能を上級グレードのコンポの性能に近づけるか…というのも追求してきたから。でも面倒だよね。

      性能の維持って所は一般ユーザーには凄く重要だよね。僕みたいに毎月OHするのが気にならない奴もいれば、ずっとそのままで乗ってる奴もいるわけで、どこに目線を合わせて話をするかは難しいよねw。
      ワイヤーを全部張り替えるにしろ、キッチリ組むにしろ、一部のお店を除くと、追加で結構お金がかかるよね。そういった事を考えるとデュラは安いし簡単かなぁと思う。

      NOKONがダメだって話、最近よく聞くねw。かなり皆使うようになってきて、信者以外の意見がキッチリ出てきた感じだよね。現行のデュラやアルテのブレーキとは相性が良くないと思うけど、一昔前のコンポにはまだまだメリットはあるかな?と思ったり。あとは、ライナー長だけ気を使って、適当に組み付ければアホでもキッチリ性能が発揮出来るNOKONは凄いと思うw。

      ちなみに今、オススメのワイヤーって何?ちょっと気になるw

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    2. アウターはCampagnolo純正
      インナーはジャグのカラーテフロンコーティングしたやつ¥525の組み合わせが
      今のところ一番いいかな。

      ポジション出すまでのつなぎとしてNOKONはありだと思うけどね。

      伸ばしたり短くしたり自在にできるからw

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    3. そのインナーワイヤー、僕も愛用してますw。いつも大量にPAXから仕入れてたりw。

      NOKONのメリットはそこよねw。長さが自由に…って、最近NOKONが弄られキャラになっててかわいそうだw。昔は雲の上のパーツだったのにwww

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  3. MyhrequalOssan2012/02/24 12:27:00

    46系ティアは
    ・クランクが中空じゃ無い
    ・STIが触覚
    の2点がネックかしら
    その変わり12-30があるので激坂マイスターにはスプロケとRDだけ使うのも面白いかなぁ

    あと57系105からブレーキは79ヅラ、67アルテ互換になってるような?
    shimanoのサイトに出てる互換図でも57系105は79ヅラ、67アルテ側のグループに入れられてる
    ちなみに46系ティアを57系105のSTIで引いてなんも問題ないので、46系ティアも上位モデルとの互換性は保たれてるはずです

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    1. どうもです。

      確かにティアはクランクが…って感じですねw。でも、上位コンポを知らなければ我慢出来るかな?と思ったりw。SORAのクランクはフニャフニャで我慢出来ませんが、ティアグラなら…うん、我慢出来ないっすわw

      触角STIは好みが別れますよね~。僕は触角のほうが好きだったりw。ティアグラの12-30は他のコンポでもバッチリ使いたいパーツですね。RDは最悪MTB用を使えば何とかなるんで(;・∀・)

      ブレーキに関しては、旧レバー比のレバーで67引いてますが、僕は問題を感じませんね。その辺りは慣れで何とかなるレベルだと思ってますw

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  4. 通勤用に9速soraを2年で2万キロ以上使っているけど(^^;)、メンテナンスさえきちんとすれば、特に不都合を感じたことはないなぁ。

    あの価格で2万キロノートラブルなのは正直驚異的ですらあります。

    チェーンはどうせ消耗品だし3千キロ毎に交換するので、千円ちょっとという価格の安さは魅力です。

    ブレーキはシューと船だけ6700系アルテに変更すれば、性能的に5700系105と極端に変わらない気がします。極限でのコントロール性能は分からないけど、初期の制動力はsoraの方が好みですらあります。

    STIはワイヤー内臓になった105より、soraのシフト操作のほうが軽かったです。

    あっ、あくまでも通勤ライドと週末のロングライドしかしないので、その程度での評価です。
    レースはまったく分かりません

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    1. ななななwSORAを2万kmですかwwww凄いw

      ブレーキに関しては下位モデルほど初期からガツンと効くので、好んで使う人もいますよね。

      STIに関しては触角時代のほうがシフト操作は軽いです。内蔵にするとワイヤーの抵抗が増えてしまいますもんね。

      それにしても凄いなぁ…SORAで2万kmかぁ…w

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  5. 通勤の人2012/10/06 3:09:00

    同じく、一年半程の通勤で2300を15000kmくらい乗っていますが、
    今の所へたった感じはありません。

    通勤用の自転車は安いパーツで組んで、
    へたったら小まめに新品に交換していくつもりだったんですが、
    結局チェーンとワイヤーくらいしか交換してません。
    低いグレードのコンポーネントでも屋内保管で普通にメンテしてれば、
    消耗品以外は意外とへたらないものみたいですよ。

    あ、雨の日は自転車通勤しないので、その辺りで寿命が伸びているかもしれません。

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    1. 通勤の人、はじめまして。
      15000km使ってヘタった感じ無し…ですか…。僕が使っていた2300は3000kmも保たなかった(各部のガタが大きくなり、正確性が無くなった)ので、アタリ個体か非常に丁寧に使われているかのどちらかでしょうか?15000kmも使えば、スプロケやチェーンリングもかなり減っているはずなので、人が慣れているという側面が大きい気がします。
      確かに雨の中で使用すると、摩耗率は跳ね上がりますね。屋内保管も重要です。

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