カーボンフレームの自作を考えてみる(part3)

さて、前回の記事から随分時間が開いてしまいましたが、第三弾です。

カステはどんどん自作を進めているようで、実物を見せてもらいましたが、かなりしっかりとした作りになっていました。あれはそのうちマニュファクチャラーとして売り出せるんじゃないでしょうか？



「で、お前はいつ作るんだ？」という問い合わせが幾つもあるのですが、当分作らないと思います。

カステに指摘されましたが、僕は"作れることが解ったら満足した"タイプの人間です。

そもそも、自作する理由は人それぞれです。

・純粋に作ってみたい。

・市販品では満足出来ないから自分で作ってみる。

・市販品なんか牙を抜かれた猛獣だ。非UCIで最強の龍を組み上げる。

などなど、色々あると思います。

個人的には、自分でカーボンフレームを作るのであれば、一定以上のクオリティと市販品と競合出来るポテンシャルを持ったものが作りたいと考えています。子供のおままごとレベルのものでは、作った後に自己嫌悪に陥るのが見えています（プラモデルで何回も経験しています。）。

最初に作るものはカーボンの取り扱いを学ぶ為のスタディモデル。

次に作るものは精度をキッチリと出した実用レベルに持っていくモデル。

そして、最終的に自分が欲しいレベルのフレーム/パーツを。


という流れを考えていました。

しかし、試算したところ

・定盤

・治具

・カーボン繊維

・カーボンパイプ

・各種樹脂

・真空ポンプ

・真空バック

が、最低必要になってきます。

更に、作業場所の確保がマストです。

現在、実家に居候している為、作業場所を確保するためにはガレージなり、アパートを別に借りる必要があります。さらに、色々なものを買い揃えていくのであれば、予算が結構必要になります。

カステのように色々なもので代用すれば良いのでしょうが、それは僕の求めている方向性とは違ったものになります。

僕は、自分の理論に基づいた、非UCI最強のマシンが欲しい。ＰＩＮＡＲＥＬＬＯのワンダーバイクと現在のTTバイクを混ぜたようなものが作りたいと考えています。というか、ぶっちゃけ、打倒ワルサーｗｗｗｗｗｗ。世界最強のTTバイクが作りたい…ｗｗｗｗ。

実はBB幅を狭くするためにシマノクランクのスピンドルを狭める方法を考えていたり、リアエンド幅110mmのカーボンホイールを作る、専用の電動/油圧コンポを作るなど、色々と考えてはいるのですが、あまりに要求水準が高い為、手を付けることが出来ません。

これは僕の悪い癖なのですが、ほとほどのところで辞めておく…というのが出来ない性格です。この性格が勉強面で発揮されれば良かったのですが、発揮されず今に至るという残念なヤツですｗ。

と、いうわけで…


アイディア、企画は出来ていますが生産段階に移行させる事が出来ない、藤原ヱンヂニヤリングの王道パターンです。スティーブ・ジョブズを支えたウォズニアックのような人や工場が見つかれば素晴らしい自転車が出来ると思うんですが、そういう人や工場と知りあう事は中々出来ないですね…。

ゴルフシャフトをフレームの構造体として使ったり、カムテール理論とZIPPやマヴィックのトータルコーディネート理論など、取り入れるべきトコロは沢山あります。一口乗っかっても良い、と言って頂けるような方がいらっしゃったら是非、一緒に最強の自転車を作ってみたいと思っています。

今のトコロ、アイディアとしては

・フルカーボン製のブロンプトン互換フレーム

・ゴルフシャフトを利用したトラス構造のフレーム

・UCI規定無視のカーボンフレーム

・サドル/シートポスト/ステムなどの制作

などなど、色々あります(；・∀・)