2016/01/08

2015シーズンの撮影が終わったのでカメラ機材を振り返ってみる。(主にバッグ)

縁があって?2015年はフリーカメラマンとしてお給料を頂いたわけですが
色々と気がついたことがあったのでメモを。


・カメラバッグ

Deuter Freerider Pro 30が僕の理想のカメラバッグだった。

という記事を書いて、フリーライダープロを使っていますが、非常に使い勝手の良い所と使い勝手の悪い所が見えました。

Pros(メリット)
→総重量10kg弱の機材運搬が楽。肩、腰への負担が少ない。
→荷物が小分け分類出来るので、目当てのモノが一発で見つかる。
→一脚がバッグ内部に収納出来るので、電車移動の時にスマート。
→スノーボード用のアタッチメントを利用すると三脚が装着可能


Cons(デメリット)
→Jill-E designsのインナーボックスは機材の頻繁な出し入れに不向き。
→防水性能が想像以上に低い。防水性能は無いと思っていたほうが良い。
→荷物の出し入れまでを機動性と考えると地味に機動性が悪いのでキャスター付きカメラバッグのほうが良い説。

という感じで、結局仕事(雨天決行、カメラ2台+BG2つ、レンズ2本運ぶ)での使用率は40%くらいになってしまいました。(雨大杉)

更に、最後はJill-E designsのインナーボックスは使わず、それぞれの機材を適当なブランケットやジャケットで包んでDeuterに直接放り込むスタイルになってました。スタジオ撮影とかの時はインナーボックスあったほうが良いと思うんですけどね…。

で、使用率40%ってことは残りの撮影はどうしてたん???って話があるんですが、結局はオルトリーブヴェロシティをガンガン使う事に。


穴の空いた黄色に変わって、白色のORTLIEBを買って普段使いしてたんですが、20Lに7D,5D2,BG-E7,BG-E6,24-105,70-200がギリギリ収まるんです。ただ、着替えだったりエキストラで持って行きたいベストやジャケットは数枚しか入らない(緩衝材として使うんですが)ので、かなり頭を使いました。30Lくらいあると気軽に全部放り込めるんですが、20Lだとかなり厳しいです。

防水性能は最強ですね。雨の中、傘もささずに7時間ほど撮影した日があったのですが、カバンと中身は大丈夫。他のカメラマンが次々と荷物を水没させ、カメラが壊れていくのを見てORTLIEBの凄さを再確認しました。土砂降りと言ってもいい雨の中でも一滴も入らない設計は流石です。何人ものカメラマンと一緒に行動しましたが、中途半端なカバンを買うならオルトリーブ買っておいたほうが良いです。カメラバッグとして使えるモデルもありますし、機材が絶対に浸水しない安心感は助かります。

この設計で定価15000円は本当に安いです。30Lモデルでも20000円くらいなので、スポーツフォトを撮ってるプロカメラマンのオルトリーブ使用率はもっと上がっても良いと思います。

一脚もライト取り付け用ストラップホールに固定出来るので、拡張性も無いわけでは無いですね。


という感じで、DeuterもORTLIEBも撮影シチュエーションによってそれぞれメリットがあって非常に良いカバンだと感じています。メッセンジャー型(肩掛け式)のカメラバッグも出し入れのしやすさという点ではアリだとは思うのですが、ハイアマチュア機〜プロ機とLやナノクリといった重いレンズを入れると身体への負担が増えるので厳しいですね。

(逆に、6Dとか70DとかKissとかの軽いカメラとキットレンズ+αのシチュエーションなら肩掛けカメラバッグが最強だと思います。)


・カメラ本体

結局、10回行って合計12万枚くらい撮りました。7Dのシャッター回数は約6万回→約19万回。仕事以外では極力使わないようにしていた(5D2で趣味の撮影はこなしてた)のですが5D2で1万枚くらい撮ってるので年間14万枚ほど撮ったことになります。

7Dのシャッター耐久は15万回ですが、壊れずによくもちました。撮影の殆どが秒6枚以上の連写なので、本当によく壊れなかったな…と。大体18~20万ショットでユニットが壊れるそうですが、壊れるまで使い倒してみたい欲と暴落が続く7D相場を見る生暖かい目の狭間でドナドナされていきました。

7Dを使い倒して感じたのは、"7Dって本当に凄いカメラだったんだな。"と。ハイアマチュア機であり、プロ機とは呼べないと思っていますが、プロの現場でも重宝されている機種です。シャッター速度や絞りの下限上限が設定出来ないので楽は出来ませんが、AFフレームの選択やレリーズレスポンスは必要十分だったと思います。

そして、7D MarkⅡは真の意味でプロ機として設計されているAPS-C機ですね。D500が発表されて世間はNikonの話題でもちきりですが、7D2は今現在キヤノンが考えるAPS-Cプロ機なんだと思います。シャッター速度や絞りの下限上限が設定出来るので撮影時に楽が出来る事に加え、AFが1Dx並(というか1Dxより凄い)というのは実際に使うとすぐそのメリットがわかります。どうしても高感度はフルサイズ機には劣りますが、APS-C機として見ると驚異的なほど綺麗な絵を作っています。(この話は後日詳しく書こうかと)

個人的な主観として、7D2はアマチュアにはオーバースペックどころか完全に不要だと思っています。カメラ任せで良い絵が撮れるのは事実ですが、ここまでのスペックは必要なのか…と。秒10枚連写しても腕が無ければ画は撮れませんし、秒4枚しか撮れないカメラでも腕があれば全く問題無く撮れます。(大量に連写すると仕分け凄い大変)

秒4枚でどうやって撮るん??って言われると困るんですが、下の写真は2枚とも5D Mark2のシングルショットで撮ってます。レンズもEF70-200 F2.8L USMという手ぶれ補正のついていない古い望遠ズームです。この程度なら普通に撮れます。


AFもカメラが固定出来ていれば50Dレベルでも十分です。7Dは設定次第で神、70Dも強い。

そうやって考えると、カメラを趣味として楽しみたい人は70Dがあれば十分だと思います。撮ろうと思ったら秒7枚撮れますし、19点AFポイントは任意のポイントを選ぶのにタイムラグがありません。WiFiはついてるわ、バリアングルモニターもあるわ…フラッグシップ厨で無ければ70Dがベストな選択肢だと思います。(ただ、70DはSDカードとバリアングルモニターが弱点なので、信頼性と堅牢性を求める人は中古の7Dも選択肢に入ってくるかも…。)

という誰得記事なんですが、意外とスポーツフォト撮影時の装備運搬方法が公開されてなくて困ったので書いておきました。後半は完全に蛇足です笑

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