2012/08/20

2012 CANNONDALE Super Six EVO Ultimate

名古屋サイクルBBQを企画してよかった!これ、国内最後の1台だったそうです!
すっごい軽いよ!!!!

定価120万とか、大本営発表重量値が5kg以下だとか、そういう御託は辞めましょう。そんな情報はWeb上にゴロゴロ転がっています。重要なのはフィーリング。幸運にも試乗させて頂く機会を得たので、感動が新鮮なうちにインプレッション記事を書いておきたいと思います。

【乗って感じたこと】
・乗り心地
 乗って一番最初に感じたのは乗り心地の良さ。先日、ブログに上げたDomaneの記事にも書きましたが、キャノンデールのスーパーシックスにはマイクロセーブシステムという、カーボンステーとフォークをしならせて振動を吸収するという設計が盛り込まれています。試乗コースの一部にダート区間が含まれていたのですが、信じられないくらい乗り心地が良かったです。タイヤのエアボリュームがあるMTBのような乗り心地では決してないのですが、振動をいなす感じが非常に好印象でした。路面の荒れた下りでは正に”Smoose as Silk.”な乗り心地で、かなり酷い路面でも安心して下っていけました。車で言うなら、ストロークは短いけど、きっちりと路面を捉えている感じ。凄かったです。

・トータルバランス
 今回試乗させて頂いたEVOは完全なフルノーマル。メーカー出荷時のパーツ構成から変更されているのはシマノ105のペダルだけです。よって、CANNONDALEの設定した方向性を感じることが出来る1台なわけです。今まで、色々なメーカーが作成した試乗車に乗って来ましたが、正直なトコロ「おいおい、もうちょっと頑張ろうぜ…。」と思ってしまう自転車も数多くありました。しかし、この自転車…全く不満がありません。サドルやハンドルなど好みで変えるパーツもありますが、それ以外は本当に何も言うことが出来ません(;^ω^)

・剛性感
 オーナーさんも言われていたのですが、「あのバイクは軽量化しすぎて剛性を犠牲にしている」という人が居るようです(というか、僕がそういう事を言っていましたw)。が、実際に乗ると水準以上の剛性があります。僕の好きなSPECIALIZED社のS-WORKS SL3のようなアホ剛性とまでは言わないですが、一般的な高剛性バイクと同等…いや、それ以上の剛性があるように感じました。最初は軽くしなるんですが、コシがあるためすぐにしなりが帰ってくるバイクです。ラグドフレームを目指したモノコックフレーム…と言えば良いんでしょうか?これはハンドルーステムーフォークーフレームーポストの剛性バランスが良いことを表しています。10km〜20kmではこのバイクの良さは解りません。50km以上走ったときに解る良さです。これならゴール前まで脚が残せます。スプリントしても腰砕けになる感じは一切ありません。身を狂おしく捩るように加速していきます。
 クライムでもこの剛性感は素晴らしく、永遠にダンシング出来てしまうような錯覚を覚えます。ただ硬いだけのバイクはキッチリと上体を固定してケイデンスを上げないと脚が無くなってあっという間に進まなくなるのですが、EVOは回しても踏んでも進むバイクでした。本当に良いバイクです。良いバイクは沢山あるんですが、良くて楽しいバイクは殆どありません。僕はこの自転車、凄く楽しいバイクだと感じました。

・プレミアム性
この写真を見て頂くと解るんですが、ステムがEVO Ultimate専用の塗装を施されています。こういう細かいディーテールへの拘り…、僕はCANNONDALEを見直しました。キャノンデールは1度倒産しています。モーターサイクルに手を出して。その後、アメリカ製への拘りを捨てて台湾でR&Dを行い、CAAD10やSUPER SIXが生み出されてきました。個人的にはキャノンデールの良さはHandmade in USAのアルミであり、カーボン製品は邪道だ…と思っていたのですが、ここまで素晴らしいバイクを見せられるとそんな思い込みは吹き飛んでしまいます。CAAD10も乗ってみたい…もっと今のキャノンデールに乗ってみたい…と思わされるバイクでした。


2012年モデルのEVO Ultimateが好評だった為、キャノンデールは2013年モデルも生産することを既にアナウンスしています。こういった限定モデルではよくあることですが、最初の1台のイメージは強烈で、それを塗り替えるのは至難の業です。2013年モデルは…うん…何というか色々と残念だと思いますw。確かに軽さは全てなんですが、それ以上に美しさも重要でしょう。2012年モデルはブラックビューティ、2013年モデルは…美しいとは言えないように思いますw。美しさに関しては個々人の価値基準が違うので何とも言えませんが、このCANNONDALE Super Six EVO UltimateがCANNONDALE社の歴史の1ページとして今後も語り継がれていくのは確実でしょう。

最後に、こんな貴重なバイクを快く試乗させてくださったオーナーさんありがとうございました

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