今更感のある記事なんですが、備忘録がてら書いておくことに。
アルミの名手と言われたキャノンデール、このブログでも何度か取り上げていますが、僕自身一度購入を真剣に検討した事もあるので結構好きなメーカーです。
以前キャノンデールについて触れた記事
・アメリカンブランドの隆盛
・2012 CANNONDALE Super Six EVO Ultimate
僕がキャノンデールに持つイメージはSaecoキャノンデール時代…シモーニやダニーロ・ディルーカ、クネゴなどが居た時代です。HANDMADE in USAの看板を誇らしげに掲げ、アワーグラスシートステーと丁寧な溶接、アルミバイクの限界に挑んだスペックなど非常に興味深いモデルを生産していたと記憶しています。最近流行りだしたディスクブレーキ仕様のシクロクロスバイクも2004年のカタログに載っていたり、当時から非常に面白いメーカーでした。
と、そんなキャノンデールを知っている人間には今のキャノンデールはあまり魅力的では無いのも事実です。台湾メイド、アイデンティティともいえる設計の変更、BB30の採用、カーボン偏重のラインナップ…CAAD10、正直なところ全く期待していませんでした。
たまたま友人がCAAD10を購入したので乗らせてもらう機会があったのですが、アメリカ製の最後のCAAD8と比較すると別物でした。これは悪い意味では無く、良い意味で別物でした。金属フレーム独特のウィップ感、振りの軽さ、乗り味は完璧です。
しかし、アルミフレームの乗り味だけなら10年以上前に完成されているのも事実です。CAAD10が勝っている所、それは重量と耐久性のバランスでしょう。10年前のアルミフレームは2000kmも乗ればヘロヘロになってしまうようなバイクばかりでした。しかし、徹底した応力計算とハイドロフォーミングによって、CAAD10は量産フレームなのにフレーム重量1130g前後、フォーク390gという驚異的な数字を叩き出しています。
僕が今更CAAD10について書いたのには大きな理由があります。
・今後、カーボンバイクの制作コストが下がることで、ハイエンドアルミバイクがどんどん少なくなってくるであろうということ。
・アルミレースバイクはクロモリバイクと同様に趣味性の高いものになっていくだろうということ。
とはいっても、2015年にはディスクブレーキを装備したCAAD10も販売されているので、当分は手に入りそうなのも事実です。悩ましいところですが、良いアルミレースバイクが欲しい方は購入を検討しても良いのかもしれませんね。
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