知る人ぞ知るEXTAR PROTON
今日はRitsuoさんのエクタープロトンの紹介です。(CW風の写真)
エクタープロトンというとNRSのフルオーダーのイメージが強いのですが、ムーブメントでもエクタープロトンを扱っているようで、非常に興味深く見させて頂きました。ムーブメントのエッセンスが加わると一気に軽やかなバイクになりますね。
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エクタープロトン ロードレーサー組み上がりました。
クロモリバイクに関しては何年も前から色々と考えているのですが、このバイクは個人的に考えているクロモリバイクの最適解に非常に近いと思います。
NRSの橋本さんからも「エクタープロトンは走るよ。とにかく走る。カーボンは確かに良いけど、やっぱりジャストフィットなクロモリバイクの良さは捨てがたい。」と聞いていたので非常に興味を持っていたバイクです。
今回はムーブメントのりつおさんのバイクを見せて頂く事が出来、更に試乗もさせて貰ったので書いてみようと思います。
それではりつおさんのバイクがどのような造りになっているかを見ていきましょう。
スペーサー無しでステムベタ付がオーダーバイクの醍醐味かもしれませんね。
まず目を引くのがダウンチューブ。フロントフォークも塗り直されていますね。
カーボンバイクと真っ向勝負を挑む為のダウンチューブ。
実は太さ自体はそこまで太く無いばかりか、カイセイのギガエアロというパイプを使用することでウィップ感を出そうとしたそうです。オーバーサイズパイプよりも横幅が低い為、しなりが大きく出るようです。
ステムはフレームと同色で。
ステムのカラーには好みが別れる所ですが、最近の流行りですかね?
このロゴの入れ方は凄く綺麗だと思います。
そして目を引くのがシートチューブ接合部。
ウィップ感を出す為の色々な思惑があってこの形となったようです。
シートポスト径は27.2mmだそうです。
(シートポストに関しては色々とノウハウがあるようなので
詳しく知りたい方は是非ムーブメントまで)
FDバンドのアダプターを嫌った工作。
最初からシムにあたるパーツを溶接で取り付けてあります。
確かにこれなら剛性も精度も落ちません。
FD固定部分とシートクランプ部分が31.8mmになっているそうです。シートクランプの入手性などを考えてもこの加工はアリだと思います。
ホイールに意識が行きますが、細部に拘った素晴らしいバイクです。
軽く試乗させて貰いました。
お恥ずかしい話、(ここまでお金のかかった)ガチなレースクロモリバイクには数えるほどしか乗った経験がありません。今まで乗ったバイクはいずれもコメント出来ない微妙なバイクばかりでした。物凄くサイズが大きかったり、別にこんなんオーダーする必要無いんじゃない?と思わされたり…いずれもこのブログで取り上げるほどの衝撃はありませんでした。
しかし、このエクタープロトンは違います。踏み出しは確かにある程度の質量を感じます。カーボンバイクによくあるフェザーライトな感じはありません。でも、走りだしからパワーをかけていった時のバネ感、コーナーで倒しこんだ時の挙動、踏み足した時のリニアな感触、全てに不満点が無いのです。バイクのインプレッションにおいて"高次元でバランスされている"という表現が飽和した今、「不満点が無い。」というのは非常に解りやすい指標になると、僕は考えています。
この構成で7.7kg前後だそうです。カーボンホイールを入れれば7.5kgを切ってくるということでちょうど良い重量だと思います。僕自身、一時期軽量化に凝っていた時期があり、6.8kgを切る事を目標としていたのですが、7.5kg~8kgくらいがある種の重量感があって乗りやすいと感じた記憶があります。軽いバイクはどこか線の細さが気になってしまうのがネックですね。
ステムの剛性が物凄いというのもあるとは思いますが、ここまで”嘘偽り無くレースで使えるクロモリバイク”というのもあるのだな…と。りつおさん曰く、「エクタープロトンの持つ走りのエッセンスはフランス系のメーカーと共通点があって面白いんだよね。」と。この辺りの話はビルダーの持つ企業秘密の域に入るようで、オーダーした人のみが聞く事が出来る醍醐味かもしれません。
あと、目を引く見た目ですが、塗装業者がエクタープロトンの提携している所では無く、ムーブメントが提携?しているミルキーウェイに出しているようです。エクタープロトンの塗装に関しては正直コメント出来ませんが、エクタープロトンを塗装のクオリティで選択肢から除外していた人には素晴らしい解決案になりそうですね。名ビルダーのバイクを最近のトレンドに合わせたプログレッシブなスタイルで手に入れる事が出来る。と言えるでしょう。
大阪でエクタープロトンが欲しい方は是非ムーブメントへ!(ステマ)
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