ITM "The Stem"

発売直後からずっと欲しかったステムです。

Twitterで知り合った親切な方に頂きました。感謝！

まずはﾄﾞ━(ﾟДﾟ)━ﾝ!!と写真を見ちゃってください。

リビングで適当に撮ったものですがソコソコ綺麗に撮れたような気がしますｗ。

造形自体はノーマルクランプのミレニアムと非常によく似ています。

マグネシウム製ということもあり、一部腐食が始まっていますね

ハンドルクランプ部にある7075の刻印は謎です。マグドグマの香りがします。

　旧ITMの話は既に何回か書いてきていますが、そのトンデモ具合は今もなお語り継がれています。その旧ITM倒産の引き金となったとも言われているステムがthe Stemです。マグネシウム製でカタログ重量95gという超軽量ステム。ハンドルバークランプ径が25.8mmとノーマルサイズになっているのも、併売されていたカタログ重量199gのハンドルthe Barと組み合わせた時に軽くなるよう設計されているからです。

当時の定価は手元に残っている資料によれば34000円ほど。

スキャンしても良かったのですが、オールカタログが悪くなるので写真にしましたｗ

　このステムの上に付箋が貼ってあり、10年前「こんな軽いステムがあるんだ！」とワクワクしながらサイクルパーツオールカタログを見ていたのを思い出しました。

the Barはこんな感じでした。

　ちなみに、その次の2004年からサイクルパーツオールカタログはロードバイク＆パーツカタログとマウンテンバイク＆パーツカタログと2冊に分けられています。

　2004年のカタログにはthe Stemは掲載されていません。

the Barは掲載されています。

　この辺りの話は又聞きになってしまうのですが、ザ・ステムがカタログから落ちたことに関しては、前述した”旧ITM倒産の引き金となったとも言われている”という話を聞いたことがあります。当時、カタログ重量95gの世界最軽量ステムとして市販した（実測は105g前後）the Stemですが、折れる/割れる事例が多発したそうです。焦ったITM社は生産を一時停止した上で商品を回収し、改良版を売ったそうですが、やはり折れる/割れるという報告が多発し、急激に収益が下がっていった（信頼を失った）そうです。そこからカーボン化の波に乗り遅れ、悲しい結末を迎えることになってしまいました。

　という曰く因縁付きのパーツであり、実際に使うには僕が超軽量級のライダーだといっても怖いなぁ…と二の足を踏んでいます。しかし、the Stemは未だに海外の軽量マニアが使うステム（しかも更に削ってしまう(・_・;)）であり、意外と大丈夫だという報告もある為、the Barが入手出来るなら使ってみたいと考えています。一応、トッププロも使用していたステムなので、使い心地は相当気になっていますｗ。

　金属製のステムとしては（多分今も）最軽量という恐ろしいパーツです。最近は60g台のカーボンステムなども手に入るようになってきているのであまり需要は無いようですが、数年前は軽量マニアの間で活発に取引されていたと記憶しています。

重量を実測したら、101gでした。軽い…(・_・;)

＊その後、The Barも買ってしまいましたｗ

2022年追記

110mmも手に入ったのですが、実測96gとこの90mmよりも軽かったです。