2012/12/10

swissstop GHPⅡ Race PRO

色々な所で高い評価を得ているブレーキシューのメーカーがswissstopです。
メーカーのラインナップと合わせて特徴を見てみましょう。


まず、このGHPⅡというシューについて語る前に、swissstopのシューラインナップに触れてみましょう。現在、市販されているロード用シューは以下のようなラインナップになっています。
見て解る通り、5種類のコンパウンドが用意されており、各コンパウンドに対してシマノ系規格とカンパ系規格用がそれぞれラインナップされています。この5種類のコンパウンドは以下のように定義付けられています。
まだ発売されたばかりのBXPとBlackPrinceについてのコンパウンド情報が公式サイトに上がっていないのはダメダメですね(苦笑)

新しいBXPとBlackPrinceについてはシクロワイアードに新製品情報として掲載されています「なお、同社の従来のモデルよりコンパウンドがハードなプロフェッショナル仕様となるため、ブレーキを握る際により握力が必要だ」というアホな記述が見受けられますが、記事中のグラフを見る限り、同じ力でブレーキングを行った時、BXPはGHPⅡよりも、全域にわたって制動力が高いことが解ります。更に、最大ブレーキングフォースもBXPのほうがGHPⅡを上回っています。が、BlackPrinceはYELLOW KINGよりも発熱量を抑えた設計とあるように、同じ力でブレーキングを行った時、ある程度の所まではYELLOW KINGのほうがBlackPrinceよりも良く効くようです。しかし、限界まで握った状態ではBlackPrinceのほうがYELLOW KINGよりも高い制動力を発揮しているのが解ります。

ここまで読んだ人は「swiss stopスゲ━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━!!!!」となるでしょう。

が、僕はあまりswissstopのブレーキシュー(特にアルミリム用)が好きではありません。その理由は以下の通りです。

・ブレーキタッチが非常に悪くなる
swissstopのブレーキシューに変えてブレーキを握りこんでみると解るのですが、ブレーキを握った時、シューがリムに当たってから更に握りこんで行くとシューが変形してブレーキレバーが更に動きます。別の言い方をすれば、ブレーキにカッチリ感が無くなってしまうのです。NOKONを導入してあれやこれやとやっているのは、ブレーキのカッチリ感を得る為であり、swissstopのシューを導入した瞬間にそれまでの努力が全て無駄になってしまいました。確かにストッピングパワーは上がっています。が、何となく気持ち悪い感じ。具体的に言うのであれば、78デュラのブレーキと79デュラのブレーキのタッチの差のようなものが現れます。良く言えばコンパウンドが仕事をしている、悪く言えばキックバックがスポイルされていると表現出来るかもしれません。好みの問題かもしれませんが、僕は嫌いです。

・ブレーキの効きが独特
swissstopのシュー全般に言えることですが、このメーカーのシューは非常に柔らかいコンパウンドを採用しています。つまり、純正のシューよりもゴム自体の摩擦力が大きいと感じました。軽くリムに当てただけで減速するのは便利ですが、握りこんでいった時に一瞬ガックンブレーキのような症状になります。当たった瞬間にゴムが変形しているのが良く解ります。これはORIGINAL BLACKではあまり感じませんが、GHPⅡとYELLOW KINGでは非常に解りやすい症状としてライダーに伝わってきます。個人的に、YELLOW KINGのブレーキの効き方は好きです。が、GHPⅡはあまり好きではありません。こちらも好みの問題だとは思いますが、僕はシマノ純正のC3シューが一番好きです。

・ブレーキが効きすぎる
わざわざ社外品のシューに変えている人間が何を言うんだwと言われるかもしれませんが、フォークをEV4やEV3に使われていた軽量フォークに変更している1885ではフロントフォークにビビりが発生してしまいます。よって、あまりフロントブレーキを握りこむことが出来ません。さらに、純正のブレーキシューは握りこめば握りこんだだけ効きますが、あまりにも初期制動力が高すぎて一気に制動力が立ち上がり、違和感を感じました。個人的にはリア用のシューとしてはアリですが、フロントには苦しいかな~と。この辺りはブレーキ性能に定評のある2005年式のカンパニョーロ製ホイール(VENTOですが)と組み合わせた時の話なので、悪名高い2009年式のカンパニョーロ製のZONDAとの組み合わせではあまりネガが目立ちません。


というわけで、ブレーキに関してはフィーリングを重要視するのが重要ですね。というお話でした。

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