2014/05/03

Bianchi XL EV3 Carbon(その2)

更なる情報を求めて、目黒にある自転車文化センターへ行ってきました。
実は既に会員になっているので、全ての図書が閲覧可能だったりします。

内部には貴重な資料が山ほどあり、自転車に関する古今東西の情報があると言っても過言ではありません。今回はインプレッション系とカタログ系の雑誌から攻めてみることにしました。

元々、2003年から2004年にかけてビアンキの輸入代理店がNBSからサイクルヨーロッパジャパンに変わった関係上、2003年から発売されたEV3の情報、フレームそのものは国内には殆ど無いと言っても過言ではありません。

と、そういう状況を認識しつつ、当時のインプレッション系とカタログ系の雑誌を片っ端から確認して行ったのですが、EV3に関する記述は全くありませんでした。当時の代理店の混乱は非常に有名な話ですが、色々な所にその影響が出ているようです。


と、微妙に不満もあるわけですが、当時の資料がそのまま残っているのは非常にありがたいことなのでビアンキに関するページを片っ端からコピーしてきました。3時間ほど自転車文化センターで資料を繰っていましたが、EV3に関する情報が本当に無く、ビアンキ本社にメールで問い合わせるしか無いか…と諦めて帰ってきました。

帰ってから写真を並べて分析した所、EV2からEV4への進化はほぼ特定出来ました。が、EV4とEV3の違いはシートステーとチェーンステーの違いのようだ…というのは解ったのですが、具体的な変化について確証を得ることは出来ませんでした。

EV2→EV4の進化の主な内容はフォークのオーバーサイズ化とヘッド周りの規格変更のようです。ある種の正常進化のようで、ここに関してはあまり特筆すべき点は無いかもしれません。

EV4に関しては非常に面白い記述がありました。2002年の雑誌にギレン・ムニョスの実車が提供されており、そこには「彼の脚力で4ヶ月乗り続けても全く問題が出ていない」とありました。これが事実であれば、軽量アルミフレームに対する僕の今までの認識は完全に間違っていた事になります。もちろん、出力や乗り方による違いはあるでしょうから一概に言えない部分ではありますが、もっと情報を集める必要がありそうです。

他にも、EV4のシートステーとチェーンステーは完全なストレート形状になっているようです。非常に肉厚の薄いパイプを使っているため、ベンド加工が出来ない。という説明がありました。とはいえ、2003年のXL EV3 ALを見る限りではEV3も曲げ加工が施されていないようです。カタログスペック上の話になりますが、EV4がフレーム単体1100g前後、EV3が1200g前後という数字もあります。

とはいえ、EV4に関して言えば年式でシートステーの太さが違うようです。僕が確認している限りでは、2002年のEV4から2003年のEV4に変わるところでパイプの太さが5mmほど太くなっています。反応性を上げる為でしょうか?推測になりますが、BBとクランクの剛性を上げる事がトレンドになっていた過渡期なので、全体的に剛性を上げる方向で細かい改良が施されていったようです。

その後、とある方から非常に興味深い話を聞くことが出来ました。

長くなるのでその3へ…

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