ZEISS Planar T* 1,4/50 ZE

レンズ力。という言葉で全てが表現出来てしまう凄いレンズです。

これまで、単焦点レンズはキヤノンの撒き餌レンズであるEF50mm F1.8 IIとEF40mm F2.8 STMというパンケーキレンズを使用してきました。いずれもコストパフォーマンスに優れた素晴らしいレンズで、実際全く不満がありませんでした。

しかし、連写スポーツキッズからフルサイズポートレートおじさんへと進化した（金銭感覚的に退化してる説が濃厚ですが）僕には幾つか不満点があり、レンズ乗り換えを決めました。

元々、カメラ趣味を始める時に決めていたのが"純正レンズしか使用しない。"ということ。今回その禁を破ることになったわけですが、ツアイス独特の色乗りと歪みの少なさはキヤノン純正では手に入らないという結論から購入に踏み切りました。なお、このレンズの召喚の為に3体の生け贄（50,40,テレコン2x）が必要だったことは記録として残しておきます（白目

実際に使用してみると、いいレンズを使いこなすにはそれなりの技術も必要だということがよくわかります。開放F値1.4…これは非常に難しいレンズです。

初日、5D2純正のフォーカシングスクリーンではピントの山が全く掴めず、翌日慌ててEgSというプレシジョンマットのフォーカシングスクリーンを購入しました。フォーカシングスクリーンを交換したらピントの山はある程度掴めるようにはなりましたが、物撮りの時はライブビュー撮影に頼りっきりとなってしまいました。

詳しいことはよくわかりませんが、このレンズは寒色系の発色が凄く綺麗でありながら、暖色系の発色も綺麗で、まぁなんと言いますかどんな状況でも色乗りが凄く良いんです。普段、EF70-200 F2.8L USMという旧世代のレンズを使っているので光の向きに凄く敏感になってしまうのですが、想像の2段くらい上の画が出来てきます。

色々引き上げてくれるレンズです。オススメです。

あ、そうそう。フルサイズで使うと周辺の光量落ちが結構気になります。味と割り切るか、レンズ補正をかけるかでクリア出来る問題なので僕は無問題だと思っていますが（というか、僕のレベルでは問題では無いので）そういうの気になる人はNGなレンズです。

その２へ続く。