2012/01/18

ITM Nivola T.T. Aero Handlebar


自他共に認める?ITMヲタク藤原が勢いで買ったハンドル。
TTバイクのハンドル周りをカーボン化したくて、ヤフオクで発見…。

これはマジで大変でした。


カタログスペックでは、ハンドル幅は外外40cm。いつも使っている外外42のハンドルに比べると若干幅が狭い気がする。重量は730gらしいが、TTバイクでも軽量厨っぷりを発揮するとロクな事にならないため、わざと重量は測ってないw。

販売されていた2007年当時は定価101430円したらしいが、そこはヤフオク価格で入手出来た。というか、サイクソーさんのお陰です。中古表記だったのに、開けたら新品だったという喜ばしいサプライズまでw。流石カステ御用達のサイクソーwwww。


届いた時は飛び上がるくらい喜びました。なんて言ってもイタリアITM時代のTT用ハンドルですからね。2005年のLiquigasBianchiとかが使ってたハンドルです。興奮しないわけには行きません。

フルカーボンモノコックですよw。エクステンションバーだけはアルカーボンですが、それ以外は全てカーボンです。剛性もかなりのもんです。付属してきたGELパッドは非常に制振性の高いものでした。ネオプレーン製のパッドよりもグリップが高く、使い心地も良いです。

しかし、ここからが悪夢の始まりでした…。

悪夢その1:エクステンションバーの直径とモノコック部分の内径が1mm違って、エクステンションバーが差し込めない。

まさかこういうオチがついてるとは…。

実は、このハンドル、組み立てようとした形跡はあったんです。エクステンションの差し込み部分に細かい傷が付いていました。確かに片側はスンナリ入ります…。が、もう一方の内径がどうみてもmm単位で小さいのです。というか、エクステンションバーが1mm太い…。モノコック部分は純粋なカーボンモノコックなんですが、エクステンション部分はアルカーボンなんですね。どうやら、表面のカーボンの積層が分厚かったみたいで、エクステンション部分の直径が大きくなってしまっていたようです…。

仕方が無いので削りました。エクステンション部分の突き出し量は切って対応するタイプだったので、切る前に削ってから強度的に問題無いかテストして、最終的な長さまで切る…。このエクステンション一本を差し込むまで、実に3時間強。

死にました。これで定価10万超えとか…。前のオーナーは組み立てられずにサイクソーに放流したんでしょうかねw。

悪夢その2:ワイヤー内臓部分にNOKONを通す

まぁ、そもそもNOKONの組み付け事態が悪夢(というか恐怖、地獄)なので、ワイヤー内臓だから悪夢ってほどでは無いですが、結構大変でした。内臓部分で引っかかりがあると、タッチが悪くなるので慎重にワイヤー長を決めました。

悪夢その3:そもそもポジションが出ない

薄々感づいていましたが、肘のパッド位置くらいしか調整出来ません。しかも、装着して解ったのですが、ハンドルへのクランプよりもベースバーが2cm前に、1cm下に来るようになっており、ステム長を短くする必要が…。

TTバイクのトップチューブ長は505mm(サイズは51)と、自分の身長(162cm)に合ったサイズなのですが、当初付属していたステムが70mm。これでピッタリだったので、Nivolaに70mmのステムを付けると肘パッドの位置が前すぎます。最初のハンドルがノーマルサイズだったので、ワザワザDedaのステム買ったのにorz

で、50mmのステムを探したんですが、50mmのステムって全然売ってないんですねw。いやもう笑うくらい無いんです。名古屋のフクイサイクル、ワイズロード、カトーサイクルと3件回りましたが、手頃な価格(3000円前後)の50mmステムどころか、50mmのステム自体がありません。Dixnaから出ているという話をカトサイの村瀬さんから聞いたのですが、店頭在庫ナシ…。自転車屋の取り寄せのテキトーな納期に何回も振り回された僕としては、何としても店頭在庫しているパーツから選ぶしかありません。というか選択肢がありません。結局、50mmのSHIMANO PRO製のステムを買いました。色がアイスグレーだったり、そのうちカンパのTTコンポで組み直すつもりなのに、シマノのステム…。屈辱ですwww(何がw

一応、僕もBianchiヲタの端くれなので、2005年当時のLiquigasBianchiチームのTTバイクの写真が何枚かHDDにあり、拡大して見てみたのですが、このハンドルにはプロも非常に苦労していたようです。ブルホーン部分が遠いのか、ブルホーン部分を切ってストレートにしている選手もいます。極めつけは、上下逆さまにしている選手もいるんですねw。よく見るとわかるのですが、ブルホーン部分を切ってストレートにして、上下逆さまにして、パッドの台座も上下逆さまに付けて…。選手も大変ですねw。

チームTTの写真は後日アップ予定です。

当時、ITMの販売している一番短いステム長は90mmだったはずです。廉価モデルには70mmくらいまであったはずなのですが、如何に手足の長い欧州のプロロード選手といえどもキツかったんじゃないでしょうかw。一応、別のTTバーも販売されてたので、一部の選手はそっちを使用していたみたいです。

さらに、エクステンションバーの幅は調整出来ないというwwww。一応、肘パッドは移動可能なんですが、エクステンションが移動出来ないんでデフォルトの位置に設定するしか無いわけです…。これ設計した奴は何も考えて無かったんでしょうねwwwww。

バーテープを巻くとこんな感じに。


こんな感じで、とりあえず自転車には付いたのですが、事故によって歪みが出てしまっているので新しいTTハンドルを買わないとダメそうです。皮肉にも、「応力がかかると白く変色するITMのカーボン技術」を実体験する事が出来ましたw。エクステンション部分に白く変色している部分がorz。

又同じハンドルを買えばポジション出しは楽なんでしょうが、同じ事を繰り返すのは正直避けたいです。

というか、無理ですw。ITMが廃業した理由がよく解りました。ロードのハンドル幅がテキトーだとか、ハンドルのアールが左右で違うとか、そういう微笑ましいエピソード以上の経験をしたわけで…。これはステムが折れるのと同レベルだと思います(キリッ

最終的に、箱を開けてからバーテープを巻き終わるまでに5時間くらいかかったのですが、終わってから決心した事があります。

もう二度とITMは買わんwww。

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