2012/01/19

自転車のパーツに何を求めるか。


先日、NRSのHPを読んでいて面白い事が書いてあったので、自分の考えを書いてみることに。



NRSのページには「乗り心地はフレームが担うべきで、ホイールに乗り心地を求めるのは間違っている」と書いてあります。

僕も全く同じ考えを持っていて、パーツにはそれぞれ固有の役割があり、その役割りを満たす事が出来ないパーツは使えないと思います。

具体的には、自分は次のように考えています。

フレームはいかにしなり、ペダリングパワーの入力時の脈動を消し、それで推進力を相殺しないものが良い。推進力を増強出来れば最高。

フォークは乗り心地を良くしたいならベンド、乗り心地を犠牲にしてもクイックなハンドリングを求めるならストレート。微振動が収束するような設計が望ましい。フォーク単体を軽くゴムハンマーで叩いたら、すぐに音が消えるのが理想。TIMEフォークは打撃音しかせず、現在手に入るフォークでは最高だと思う。

ハンドルとステムは剛性が必要。剛性の無いパーツを使うとアンダーステア傾向が強くなるように思う。ハンドルに伝わる振動が気になるならバーテープと空気圧調整で対応するのが吉だが、カーボンハンドルに変えると手への微振動がかなり消える。薄いバーテープが好きなら、カーボンハンドル化は効果絶大。

シートポストは意外と乗り心地に影響するパーツ。個人的にはカーボンポストしか使いたくない。ポストの剛性によって、サドルへの突き上げ感はかなり変わる。パンターニはBianchiのMEGA PROではpmpのチタンポスト(軽量でしなる)を愛用していたらしい。アルミフレームの自転車でもシートポストをカーボンにすると乗り心地が劇的に変わる。

サドルはパッドの軟らかさや量よりも、乗り手の尻にフィットしているか否かが重要。パッドの量では無く、ベースの形やしなりやすさのほうが乗り心地に影響するように思う。フィットしたサドルにケツをガッチリ固定する事が出来ればOK。
サドル重量はダンシング時の振りの軽さに影響するため、重量を無視出来ない場所。

ホイールは、地面に押し付けられて転がる際に、変形しない事が重要。つまり、剛性が高いホイールが最高。
しかし、リム重量が重くなると、加速時に必要なエネルギー量が多くなってロスが大きい為、リムは軽ければ軽いほうが良い。
スポークの空力性能は無視出来ないが、重量軽減はモーメントの低下とホイール剛性の低下にも繋がる為、ホイールの構成パーツでは1番悩む部分。
ハブは用途にもよるが、重量よりもメンテナンス性や回転性能を取るべきだと思っている。ハブ重量が軽ければ倒し込みは楽になるが、そこまで求める必要性があるかどうかは謎だ。フリーの構造に目を向けるのも悪くは無い。カカリの良い特殊なフリー(DT SwissやKING)はハブ重量が重くなる(と言っても、十分軽いけどw)デメリットをフリーのカカリの良さが打ち消している。この点ではMAVICの2爪タイプのフリーはゴミ。シマノの安いフリーも同じようにゴミw。

タイヤはパワーロスが無い範囲内で柔軟性を持ち、乗り心地が良く、高いグリップ力も持つことが必要。乗り心地を担うのがこの2つのパーツ。自転車はタイヤを介して、指2本分の面積で地面と接しているだけので、1番ケチってはいけない部品だと思う。

チューブは意外と乗り心地を左右する。ラテックスチューブは毎日空気を入れる必要があるが、別格に乗り心地が良い。ブチルチューブは薄いチューブ(軽量な)のほうが乗り心地が良いが、分厚いチューブのほうがパンクしにくい。

つまり、自転車の乗り心地に悩んでいる人には、バーテープ・シートポスト・サドル・タイヤ・チューブの見直しがベストだと思っています。
1番簡単なのは、タイヤの空気圧を調整する事でしょう。パンクはしやすくなりますが、ダンシング状態でダッシュし、タイヤが捩れる感覚が出る直前まで空気圧は下げられます。自転車で1番簡単にセッティングが出来る部分なので、色々試してみるのが良いでしょう。メーカー推奨値はあくまでも推奨値です。自分のフィーリングに合う空気圧を探すのが重要です。

12 件のコメント:

  1. ハンドル・ステム・シートポストはDedaのZERO100使ってます。剛性の関係でそれをチョイスしましたが、カーボンにしても剛性感は変わらない?最近のカーボンは問題ないとも聞いたことあるけど。
    シートポストはやはりカーボンが良いようですね。試してみたい。

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  2. >>ダイさん
    DedaのZERO100を使った事が無いので何ともいえないんですが、軽量アルミよりもカーボンパーツのほうが剛性は高いように思います。というか、高剛性アルミパーツよりも高剛性カーボンパーツのほうが剛性があるような気が…。
    カーボンポストはアルミフレームであれば激変しますね。カーボンフレームではあまりメリットは無いように思います。

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  3. え~!そうなのか!高剛性カーボン>高剛性アルミ。

    なるほど。Dedaの次はカーボン試す!

    >カーボンポストはアルミフレームであれば激変しますね。カーボンフレームではあまりメリットは無いように思います。

    これはもう軽さ重視でOKですね~。

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  4. 今俺は新車の重量があまりに重すぎて
    SUPERENVEがほしいぞぉ!!
    ホイールはかたくて軽くてなんぼだ。
    ただ、レーシングスピードとSUPERENVEとどっちが横剛性、ねじに対して固いか気になる

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  5. >>みかんちゃん
    全ての点において、SUPERENVEが上。
    ENVEのリムは市販されてるリムでは一番硬く、それでいて軽いと思う。
    ハブの耐久性は晴天で1万kmは問題無し。それ以上走るなら1万でベアリング打ち変えれば全然OK。
    いっちゃえいっちゃえw

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  6. 買ったぞ
    SUPERENVE
    走らなかったら素直にごみと呼ぼう

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  7. >>みかんちゃん
    らしいね。橋本さんから連絡あった。試乗用のホイールがあるんだから、一度試乗用ホイールを借りれば良かったのに…と思ったけどねw。SUPERENVEに関しては君くらい脚力のある人の率直な意見も聞きたい所だね。

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  8. 実はもうS-WORKS売って今pennarolaに乗ってるんだ。
    pennarolaにSRAMは似合わないからSuperRECORD使ってるから試乗できず、レーシングスピード以外に唯一気になるホイールがSUPERENVEだったし、今年が競技人生最後だから、まぁ橋本さんにかけてみようかと思ったわけよ。
    また、しっかり使ってから感想書くよ^^
    やっぱり壊れないかは心配だけどね(スポークの付け根)

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  9. >>みかんちゃん
    ペンナローラ存じ上げておりますw。
    スポークの付け根は大丈夫だと思うよ。確かCxRayが250kgfまで耐える所、スポークテンション自体は120kgf前後だったはず。
    心配なのはハブのベアリングだわ。フロントのマイクロベアリングがなぁ…雨だと一気に悪くなるような気がしなくもない。
    インプレ期待してるぜぃ

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  10. >>ダイさん
    何故かこのコメント、スパム扱いされてたwwww
    高剛性カーボン>高剛性アルミの公式は金属疲労なんかにも影響されるかと。その辺りはカーボンの耐久性はアルミよりも上ですな。

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  11. スwwパwwムww

    ちょwww

    カーボンすげーな!いろいろ勉強しなきゃいかんわ。

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  12. >>ダイさん
    こっちがビックリしましたw。
    最近のカーボンパーツは恐ろしい勢いで進化してますわ。ほんと驚くことばかりです。

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