2022/06/30

BERNER バーナー リアディレイラー SRAM RED 13T+15T &Shimano 13T+15T

今から10年以上前、ビッグプーリーケージがプロの使う飛び道具だった時のお話です。


僕が記憶している限りでは2010年頃でしょうか。当時CSCサクソバンクというチームがあり、シュレッキーズとカンチェラーラ、サストレ、フォイクト、ボビー・ジュリック、といった選手が所属していました。チーム監督はビャルヌ・リース、今となっては色々な見方が出来るチーム構成でしたが、当時キワモノ扱いされるパーツをどんどん投入していたという点も忘れてはいけません。SramREDを割と初期の頃から採用していたものの、勝負所でフロントのチェーンが落ちて勝ちきれなかったというのが個人的にはかなり印象的です。

他にもi-Linkであったり、オーシンメトリックであったり、SRAMから販売されていたGoreに作らせたワイヤー(後に販売中止された)など、機材オタク的に非常に面白い機材チョイスをしていた記憶があります。当時のS-WORKS TARMACはSL3であり、当時乗ったことがあるバイクの中では最も反応性が良かった記憶があります。ただ、硬すぎてとてもアマチュアが踏めるバイクではありませんでした。CR-1のほうが多少マイルドな踏み心地でした。

で、今回はBERNERのビックプーリーケージのお話です。

トライスポーツが輸入代理店です。

最近ビッグプーリーのディレーラーケージは色々ありすぎてゴミみたいなのも沢山ありますが、BERNERのものが最もカッコいいと思っています。
当時、20g弱重くなるものの、6Wのパワーセーブが可能だという触れ込みでした。その辺りの話はBikeradarが当時実際にテストして確認しているようです。巷ではギア1枚分軽くなるという表現をされており、実際に使ってみると微妙に楽に感じます。

BERNERが当時他社の追随を許さなかったポイントは、シマノ用だけでなく、カンパ用、スラム用を販売出来た所だと思います。この写真をよく見るとわかるのですが、カンパ用とスラム用は既存のプーリーケージをぶった切って接着して制作しています。これはケージの形状が板状では無く、3次元形状になっているため、こういった作り方しか出来なかったわけです。
SRAM初代RED仕様/9000系デュラ用のケージ

その後、9000デュラのRDが手に入ったので

組み立ててみました。

随分前に保存した画像です。
*ゲージ取り付け部は4mm六角、指定トルクは8~10Nm
*プーリー取り付け部は25T(トルクス)、指定トルクは2.5~4Nm

最近はメーカーもコストカットの為にケージを板形状で作ってきているため、セラミックスピードなどはSRAM用もカンパ用も単独で販売していますが、10年以上前は無理だったんですよね(遠い目)

というわけでオークションを見ていたら珍しいSRAM RED(初代)仕様のバーナーと、9000系用のバーナーが出ていたので、同時期に購入してしまいました。丁度TTバイクのRDが無かったので、とりあえずREDのRDをつけてみました。


実際の所、一般人の僕達が使うにはロマン的な要素が多いのは事実として、見た目の迫力が出るのが良いですね。

で、そんなBERNERですが、最近全く見ません。最近は猫も杓子もセラミックスピードで、国内ではTNIが淘汰され、カーボンドライジャパンのビックプーリーが一定の市民権を得つつ、中華の怪しいビックプーリーも未だちょいちょい見かけます。

調べていくとこんなサイトが引っかかります。どうやら、ドイツとマヨルカ島に店舗があるようです。マヨルカ島はEUでかなり人気の高いリゾート地ですね。

更に読み進めていくと、BERNERの歴史も載っていました。
1981年にWolfgang Bernerがはじめたフレーム工房が、TimoとRalph、2人のお子さん達によって引き継がれているようです。
また、この中にディレーラーケージは1990年に構想されたという話があるので、場所的には西ドイツっぽいのですが、旧東ドイツ系の香りがします。軽く調べた範囲ではこれ以上の情報は無いですね。
ディレーラーケージはネットに残っているようにTimoが設計?しており、また最近のBERNER BikesはTimoの管理下にあるようです。何故BERNERは新モデルを出さなくなったのかは僕にはわかりませんが、こういう流れがあったんだという記録としてこの記事をアップしておきます。
このチェーンリングはO.Symetricのことですね。プロトタイプ扱いだった時の記事なのか、とぼけているのか…

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