「アルミ製のアウターとテフロン加工を施したライナーチューブの組み合わせにより軽量化と低フリクション化を実現しました。
アウターがシマノやカンパ純正のものより自由にケーブル配置出来ますし、ハンドリングの抵抗も少なくなりますし、オシャレですね。
某ドイツメーカーのパクリですが、こっちのほうが良く出来てます。」
だ、そうで…。実際使ってみると、色々とツッコミ所満載だったりします。
コンタドールが使っているので、もうちょっと良いのかなぁ?と思っていたんですけどねぇ…。
現在、MTBでシフト/ブレーキ両方で2年くらい使用しています。TREKに乗っていた時に安売りしていたため、NOKONと比較しようと思い購入しました。一応、ロードは全車NOKONを使っています。
→NOKONの記事はコチラ
結論から書くと、これは重量以外はダメです。
アウターワイヤーに求められるのは「伸縮しないこと」なのですが、このアウターは組んだ状態から簡単に伸びるのです。NOKONのように凹凸が嵌め合わさる形では無く、単にピースが噛み合わさるだけなので、噛み合わさった状態から伸長方向に力がかかると伸びてしまいます。よって、かなり気合を入れてテンションをかけた状態で組み付けを行わないと、変速性能が向上したように見えても、実は低下している…という事が起きてしまいます。この辺りは、適当に組み付けても何とかなってしまうNOKONとは大違いですねw。
さらに、iLINKに付属してくるライナーは「テフロン加工」されているそうですが、どこからどう見てもポリプロピレンのストローです。ストローとして使用するには直径が細いため、どうしようも無いですね。ええ。
純正のライナーでは引きがあまり軽くならなかったので、現在は余っていたNOKONのテフロンライナーを使っています。これはかなりオススメ出来る改造です。直径もピッタリですし、NOKONのテフロンライナーは意外とお安く手に入ります。
NOKONよりも軽量なのがウリだそうですが、ワイヤーで軽量化出来る量などたかが知れているので、ワイヤーセッティングやルーティングで同じようにイライラするなら、本家本元のNOKONを使用したほうが良いと思います。むしろ、iLinkにして軽量化するなら、NOKONにパワーコーズを入れたほうが良いと思っています。
3回目くらいの組み付けで気がついたのですが、NOKONとは違いライナーはかなり短めにしたほうがフィーリングが向上します。NOKONはフルライナーで使用することも考えられているように、アウターが受けにライナーが詰まるような組み付けをしない限りはライナーの長さは問題とはならないのですが、iLINKのライナー長はシビアだと感じます。この問題はNOKON製のライナーに交換した場合、より顕著になり、4時間近く格闘した末、何とかNOKONに近いフィーリングを得られるまでになりました。が、ワイヤーのテンションが下がるとアウターが伸長するため、明らかにタッチが悪くなります。
NOKONと比べると、「結構売られている」「NOKONより軽い」「見た目がエグイ」といったメリットはあるのですが、組み付けに要するスキルやフレームにアウターの形と同じ傷が付くなどのデメリットも目立ちます。僕は定価の半額以下の値段で購入したので、こんなもんだと思っていますが、同じ1.8mの地獄を味わうならNOKONのほうが良いと思います。
というわけで、やはり機材ヲタクのウルリヒ様は偉大でしたね。彼のパーツチョイスに間違いは無いように思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿