彼らに依れば、アルミスポークは剛性アップに寄与しているとされている。重量も軽くなり、一石二鳥の効果があるそうだ。確かにアルミスポークを採用しているホイールを使うと、非常に剛性が高く、良く進む。
しかし、スポークの素材としてアルミを使用することはナンセンスなのでは無いだろうか?
自転車のパーツを始めとする機械部品類は使用とともに摩耗や劣化により、性能が低下していく。これは「ヤレ」とも表現されるが、正しくは素材の疲労による劣化だ。
ホイールにかかる荷重は絶えず変化している。アルミニウムのユング率の低さは良く知られている事で、非常に金属疲労が起こりやすい素材だ。スポークは加減速時にも大きな応力がかかる部分だ。ステンレスのスポークであれば微小な応力は問題とならないが、アルミニウム製のスポークでは大きな問題になってくるように思う。
このグラフは、僕が知り合いにどういったホイールを購入したら良いか相談された時に書いたグラフだ。科学的な実験は一切行なっておらず、頭の中で考察しているだけなので、参考程度に考えて欲しい。
このグラフは縦軸をホイール剛性、横軸を走行距離と設定している。Campagnolo社のアルミリムホイール上位3モデルを比較したら「多分」こうなる。というグラフだ。Fulcrumのホイールも似たような感じの性能曲線を描くはずだ。
初期性能は価格順になるはずだ。しかし、アルミスポーク使用モデルであるシャマルやユーラスの性能劣化速度はステンレススポーク採用モデルのゾンダの劣化速度に比べて非常に速い事が予測される。シャマルはユーラスやゾンダに比べてリムも軽量化されているため、その劣化速度は一番速いはずだ。アルミニウムに関しては素材の疲労による劣化が主問題となるため、一定以上の質の合金を使用していれば、「軽量な物=劣化しやすい物」という公式が成立する。
正直なところ、どれくらいの距離でシャマル/ユーラス/ゾンダの性能序列が入れ替わるかは解らないが、自分の周りのライダーが使っているホイールを見せてもらうと、ゾンダは1万kmくらいでその性能低下が無視出来ない状態になっているホイールが多いように感じる。ユーラスやシャマルは、とりあえず使える状態を保っているホイールと、早々とスポークが切れてしまうホイールと2パターンに別れるように思う。使用距離が多いアルミスポークのホイールは軽量な割に全然進まず、その剛性低下量は無視出来ない。3000kmほどの走行距離でスポークが破断した例もある。これに関しては「乗り方」「体重」「フレームなどのその他のパーツとの兼ね合い」もあるため、絶対的な議論は出来ない。
そもそも自転車はパーツの集合体なので、その寿命に関しては色々な意見がある。が、ロングライドに出かけた先や旅行先でで自転車が壊れたりすると洒落にならない。早め早めの交換も重要だろう。
まぁ、スポークはステンレスが一番だよ。適度な振動吸収性もあるし、乗ってて楽。
返信削除でもZONDAやレーシング3はレースには使えないけどね
ただ、キシリウムはアルミスポークでも折れないけどね。
でも・・・そうだなぁ今6000kmくらいだけど、新品のZONDAの方が平地は加速、巡行共に楽かもしれない
まぁ、前に書いてたけど、旬が終わる前に売って買い替えるのが一番ってことだよねb
>>みかんちゃん
返信削除確かにステンレススポークは適度な振動吸収性があるね。
ZONDAやレー3はリムが重すぎるよw
キシリウムってアルミじゃないんじゃないか?wwww
という冗談はさておき、非常に不思議なホイールだよね。
アルミスポークなのに、あんま切れたって話は聞かない気がする。
旬が終わる前に売って買い換えるのがベストだね。レーサーならそういう割り切った使い方も必要だと思う。