2011/12/30

ワイヤーの話


自転車用のインナーワイヤーは色々なメーカーから出されており、何を使ったら良いか解らなくなってしまうほどです。

現在販売されているインナーワイヤーは、普通のワイヤーとステンレススチール製のワイヤーとステンレスの物にPTFEなどの摩擦軽減の為の表面加工を施したものの3種類に分類されます。


それぞれのメリットとデメリットを挙げていくと

普通のワイヤー
メリット:安い、何処でも買える
デメリット:際限なく伸びる、錆びる

ステンレススチール製のワイヤー
メリット:錆びにくい、一度初期伸びを取ってしまえば殆ど伸びない
デメリット:ちょっと高価、ワイヤーの交換時期が解りにくい

ステンレスにPTFEコーティングされているもの
メリット:錆びない、ワイヤーの引きが軽くなる
デメリット:非常に高価

正直なところ、ホームセンターで販売されているような普通のワイヤーは論外です。やたら伸びるため、頻繁に張りなおす必要があり、錆びるのも早いため、後からのパーツ交換で使うメリットは全く無いでしょう。

一方、ステンレススチール製のワイヤーは数mmの初期伸びだけ取ってやれば、殆ど無調整で交換時期まで使えてしまいます。最近のワイヤーは優秀で、初期伸びを予め取ってある物もあり、そういったワイヤーは組み付けから殆どノーメンテナンスで使えてしまうモノもあります。

インナーワイヤーに関しては、値段が安いためパワーコーズ以外の殆のメーカーの製品を使用しているが、性能だけなら普通のステンレススチール製ワイヤーにPTFEがコーティングされた物が一番良かったと感じました。明らかに耐久性が上がるし、引きも軽くなります。

こんな事をTwitterで呟いたら、「ワイヤーソムリエ」というあだ名を付けてもらいましたw。

最近の商品ではワイヤー表面を研磨してあり、摩擦抵抗が減ったワイヤーもある。現在、このタイプのワイヤーを使用しているが、非常に好感触です。

研磨してある表面のワイヤーの細さが細くなるため多少伸びやすい気もするが、コーティングが剥がれにくいためオススメ出来ます。

値段がネックになるが、自分は3ヶ月くらいでインナーを交換するペースだったのが、半年変えなくても良くなったため、コストパフォーマンスも向上していると思います。

PTFEコーティングされたワイヤーはかなりオススメできます。

裏技として、スーパールーブやトリフローのオイルに1時間ほど浸してから組み付けすると、引きが驚異的に軽くなります。更に、オイルの持ちが伸びるので長期間にわたりストレスフリーな引きが手に入ります。しかし、通常のアウターにトリフローを使う場合、中の樹脂が死ぬので、アウターの交換時期が早まることに注意して欲しいです。

最寄りのショップでスーパールーブの取り扱いが無い場合、NRSに買いに行けば良いと思うよ(ボソッ

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