そろそろ書いても良いのかな?的記事
噛みつきまくりの内容です。
僕が思うダメなメカニックやショップを見分けるポイントは以下の4つだと思っています。
①交換するべきパーツを適切なタイミングで交換出来ない
①交換するべきパーツを適切なタイミングで交換出来ない
②技術的/材料的に元に戻せない部分を分解して組み付けることをOHと呼ぶ
③交差が大きすぎる
④コミュニケーションが取れない
⑤法律を守っていない(店舗前の道路に自転車を大量に置くetc
説明していくと
①交換するべきパーツを適切なタイミングで交換出来ない
②技術的/材料的に元に戻せない部分を分解して組み付けることをOHと呼ぶ
この2つはある意味セットになっていると思います。
これは個人的な経験かつかなり前の話なのですが、以前持ち込みで”ブレーキの調子が悪い”ような事を仰って来店された方がいらっしゃいました。バイクをチェックした所、キャリパーブレーキに使われているロックタイトが消えてネジが緩んでガタガタになっていました。ここで疑ったのは①シマノの検品漏れ②オーナー本人の素人整備の2つの可能性でした。確認したところ、持ち込み直前に系列他店でOHを行い、その際にブレーキキャリパーの分解と再組み立てを行ったということでした。系列他店かつ旧知の仲だったメカニックがOHを行ったという話だった為、その場で電話した所、①完全に分解した後組み立てていること②その際ネジロック剤は塗布していないことを確認しました。更に突っ込んで確認してみたところ、①ネジロック剤が塗られていることは把握していた②会社にネジロック剤の用意が無いことも把握していた③塗られていたネジロック剤は毎回完全に除去している④これまで問題無かったから今回もいけると思ったという説明がありました。最早絶句モノです。どこからどう突っ込めば良いのか教えて欲しいレベルで固まりました。お客様には①通常、OHで分解してはいけない部分を分解していたこと②ネジロック剤が使われておらずブレーキキャリパー組立時の作業が不十分であったこと③当店にはネジロック剤の用意が無いこと④このブレーキキャリパーはどうしようも無い状態であること⑤現時点でこちらから提案出来るメニューの提示を行い、新しいブレーキキャリパー前後を原価割れの価格で提供し、工賃無料で取り付けを行うという対応を行いました。ブレーキキャリパーが摩耗している為パーツを購入していただいて交換というのが最も平和な終わり方だったとは思うのですが、その直前に多額のOH費用(系列店の工具保持状況を考えるとちょっとありえないくらい高い)を払って頂いているというのを加味した感じです。*当然この判断は僕が1人で行ったわけではなく、本社スタッフの方や店長など複数人で相談して対応を検討した結論でした。
また、完全な別件ですが、錆びたネジをサビ落とし剤で溶かして再利用もあり得ないでしょう。ネジは基本的には使い捨てです。本来はチタンボルトとかでも全部使い捨て。少なくとも錆びてたら交換しろよと思います。顧客に金銭的な負担をかけたくないというのは間違っています。金銭じゃなくて、顧客の命の値段を払わせているだけです。命より金のほうが安いだろJK
こんな感じで、消耗している部品をメカニックが自己満足感を得る為に分解して適当に組み立てて顧客のバイクに戻すのはNGなんですが、何となく触れそうな所を触ってみて満足するのは自分の自転車だけにしておきたいですね。そこまでやるならSTIも分解しろよと思います。はい。
③交差が大きすぎる
これはシンプルに腕ですね。というか、慢心している気がします。出来ることと、出来ないことを把握しておらず、雰囲気でメンテナンスしているんですよね。
これに関してはワイズロードが何とか交差を減らそうとしてマニュアルをしっかり整備していますが、自己研鑽の時間が給料に直結しない現状ではかなり厳しそうです。メカニックの知的レベルが低くて説明書を読めない&探せないという説は飲み込んでおきましょう。
④コミュニケーションが取れない
以前の記事にも書きましたが、輪界の闇はほぼ全部店舗が悪いです。それはそうと、代理店の中の人の半分くらいは元ショップスタッフです。一般常識がある方がメーカーに引き抜かれて行くイメージがあります。
⑤法律を守っていない(店舗前の道路に自転車を大量に置くetc
個人的に、信号無視をするなとか、走っている時に道交法を守れとかは言いません。多少店舗の軒先から自転車がはみ出していてもしょうがないと思います。ただね、人1人歩くのがやっとくらいの広さの歩道のガードレールに沿って自転車を停めている店舗はアカンと思います。有名店でもそういったことをやっている店舗は数多くありますが、あれ本当にダメ。車椅子の人が通れないし、歩いている人に自転車が当たって怪我をさせるリスクを考えているのでしょうか?そりゃ何回も名前を変えて転生するわと思いながら白い目で見ています。
面白いことに、こういう店舗って笑ってしまうくらい整備技術も低く、コミュニケーションも取れないケースが多いです。でもカルト的な人気があるんですよね…という最初の話に戻ってきます。
まぁそんなこんなで、真面目にやっているショップが馬鹿を見るのは自転車業界も他の業界も(僕の本職においても)同じようなもんなんだなぁ…と萎える日々です。
というか、ちゃんとした店舗に相手にして貰えない人がそういうお店に行くんでしょうねハハッ
アッセン交換っていうのも立派なメカの仕事ですからね、パーツをバラして悪い所を特定して修理するっていうのは最終手段であって、初手でやることでは無いんですわ。というお話でした。
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