2022/04/25

Mavic SSC BrakeCalipers

令和やぞ

 とっくに記事をアップしてたと思ったんですけどね…どうやら1度も触れていなかったようです。

既に手放してしまっているので写真が無いのですが
・板バネによって引きが軽い(当時基準
・軽量(フネ無し230g弱
・効く(当時としては
というメリットを一部の貧乏人オタクがありがたがって流行ったブレーキです。

軽い理由は簡単で、ブレーキリリース機構が無いからですね。また、ブレーキフネのボルトの規格がカンパ系(シマノよりワンサイズ小さく軽い)というのも軽い理由の1つになっています。

7800以降の歴代デュラブレーキだったり、スーパーレコードブレーキだったり、ワンバイエスとかOvalとかゼログラとかengage gavialなどへんてこブレーキを一通り使ってきましたが、確かに軽量ブレーキにありがちなヤバさは無いブレーキでした。

まぁ、当然といえば当然なんですが、このブレーキの製造元はダイアコンペ(ヨシガイ)だと言われています。

このブレーキは元々Mavicコンポーネントの1つとして販売されており、いわゆるメカトロニック用のブレーキとして販売されていました。今はシマノ、カンパなど1社がキッチリ全パーツ作ってくるコンポーネントが一般的になっていますが、SRAMやサンツアー、Mavicなどはそれぞれのパーツを得意とするメーカーが複数集まりコンポーネント群を構成していました。サンツアーの話はこの動画が面白いポイントに触れているので見て頂くとして、今更感のある記事ですがアップしておきましょう。


ちなみに引きの軽さをよく絶賛されますが、9000系ブレーキほどは軽く無いです。7700,7800系デュラエースと比べると確かに引きが軽かったのですが、7900でほぼ互角(効きは当然7900のほうが上)、9000系が出てからは引きの軽さというメリットは全くありません。
ブレーキの効きも一般的なデュアルピポットブレーキです。最近のブースター付きブレーキほどは効きません。当時はシングルピポットのブレーキもそこそこ一般的であった為、このブレーキがありがたがられたというのもありました。マファックのクリテリウムブレーキが大昔に絶賛されたのと同じだと思ってください。

とはいえ、今見てもこのブレーキは本当に優秀です。キャリパー本体の厚みがあるため制動時のビビリが少なく、キャリパー本体が薄いことから不安感が消えない現行カンパブレーキ(上級グレード)よりも安心感があります。平成スーパーレコード登場後のカンパブレーキはアームの剛性だけが上がりシューの硬さとのバランスが微妙なイメージを持っています。あれはあれでとても良いブレーキなんですが、握り込んだ先でのコントロール性は丸っこいキャリパーの時のブレーキのほうが素直に感じます。
中国生産になった下級グレードのカンパブレーキはABSついてんのか?というレベルなので(テクトロ製だと言われていますね)、そこそこ精度が高くストッピングパワーが高いのに軽量というブレーキを探している人には今も尚素晴らしいブレーキだと言えるでしょう。

僕はデュラブレーキのように制動力と滑らかさに特化したブレーキとgavialのように軽さに特化したブレーキのほうが好みなので手放しましたが、貧乏人の老害愛用者が数多く居るのも大変納得出来る素晴らしいアイテムです。

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