2012/02/04

Bianchiの話(その4)

2003年のチームBianchiのTTバイク
一部では有名だが、久しぶりにBianchiがメインスポンサーとなったチームはチーム全員が変なTTバイクを使っていました。

1997年にツール・ド・フランスで総合優勝したヤン・ウルリッヒがチームのエースという状況で、コーストチームの運営を途中で肩代わりしたBianchiでしたが、当時BianchiはTTバイクを自社では生産していませんでした。

98年にマルコ・パンターニが総合優勝した時のTTバイクをベースに、アルミTTバイクを作る事は造作も無かっただろう(下に訂正アリ)が、TeamBianchiとヤン・ウルリッヒが取ったのは全TTバイクをワルサーにオーダーするという方法でした。


ワルサーは元々は競技用のソリを作っているメーカーですが、独自の理論でTTバイクを製作しています。BBをナローにして更にリアエンド幅を110mmにしたり、1インチのフロントフォークに拘る事で全面投影面積が非常に小さい自転車を作っています。当時、世界最速のTTバイクだとプロトンで言われていたという記述がランス・アームストロングのEvery second countsにあるくらいだ。

空力の話は又後日書くとして、ヤン・ウルリッヒはこれ以降のツール・ド・フランスで常にワルサーのTTバイクを使用し続けるほど気に入ったようです。機材ヲタクとして知られるウルリッヒだが、必ずリアエンド幅110mmのナローバージョンを使用していました。インターネットが一般的になってからようやくワルサーという名前が知られるようになったのですが、当時は毎回「メーカーのプロトタイプで市販予定は無い」という説明がされていました。

チーム全員分のTTバイクを外注してBianchiのステッカーを貼って使用した辺り、いかにもBianchiらしいエピソードたと思います。これが他のメーカーだったら、短期間で開発しようとして微妙な製品を生み出し、赤字が増えていたことでしょう。

参考までに、当時ウルリッヒが乗っていたのがコレ






モデルとしては、ワルサーのModel5じゃないか?と思います。



2004から2006にかけて使用していたバイクはGIANTカラーのワルサーです。


ちなみに、フレーム、クランク、ハンドル、リアホイールのセットで買おうと思うと150万~200万くらいかかるんじゃないかと思われます。

もっと安いのが欲しい人はFocusのIzalcoChronoを買うしかないでしょう。

フレームセット¥355,950と随分お買い得です。しかし、リアエンド幅が通常の130mmだったり、BB幅も普通の幅なので、ウルリッヒが使っていたモデルに比べればかなりヌルイ設計になって…いや、それでもかなり凄いと思いますw。

FOCUSのベースとなったのはModel8のようです。

(訂正)
PantaniのTTバイクはPassoniCiocc、Litespeedが作っていたとの情報があります。昔からBianchiってTTバイク自社生産してないんですね(;^ω^)

次回へ続く

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